仕事と子育てしながら、4ヶ月で15万字書き上げるためのスケジュール感
シナリオ・センターのあらいです。
『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)が1冊の書籍になるまでをレポート」しています。
今回は、編集者の方に第1稿を書きあげて、原稿を渡すまでのスケジュールについてレポートします。
・仕事をしながら、書籍一冊分の原稿って書けるのだろうか?
・子育てしながら、書籍一冊分の原稿って書けるのだろうか?
という方に、どれくらいのペースで1稿を書き上げたのか、参考にしてもらえたらと思います。
拙著のサイズと文字数
まずは、編集者の板谷さんとの打合せで、拙著の『判型は46判、並製(ソフトカバー)、本文は縦書き1色刷りを予定しております』ということになっておりました。
お手元に『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』がない方は、いわゆる書店でよく見る実用書のサイズだと思ってください。
書く側からすると、文字数は気になるところかと思います。
ページ数は全体で256ページ。最大でも300ページ程度で、とのお話でした。
ちなみに、できあがった拙著は304ページ。そうです。書きすぎたのです。ここら辺は、また別の機会に。
で、拙著の場合、6章立てなので、大体1章の文字数の目安が2万字くらいでした。
ただ、なぜか1章2万5000字で書いてしまったので、5000×6章で3万字余分に書きました。それはまた、別の機会に。
要は、拙著の場合は、12万字前後を書けばよかったわけです。(文字数については、出版社さんや書籍の内容によるとは思います)
執筆スケジュール
板谷さんからの全ての原稿の仕上がりは、以下のような依頼でした。
「仕事もおありですし」という一文が、板谷さんの優しさだと思いますが、こちらのレギュレーションをもらったのが、2022年の12月20日でした。
要は、4ヶ月くらいで1冊分の原稿を用意する、ということです。
執筆期間としては、比較的短めの設定だとおっしゃっていたと記憶しております。
原稿の入稿予定日と実際の入稿日
4ヶ月で、ということだったので、なるべく早め、早めに原稿を仕上げていこうと考えました。
なので、ざっくりと1章2週間というスケジュールを組みました。
1章ができたら板谷さんに渡し、確認してもらいます。その間に、新井は原稿を進め、板谷さんの編集指示は6章すべての原稿が揃ってから手をつける、という流れで進めました。
[執筆予定]
1章 1月13日
2章 1月27日
3章 2月10日
4章 2月24日
5章 3月10日
6章 3月24日
で、実際に、データを入稿したのが、こちら。
1章 1月13日→1月13日
2章 1月27日→1月27日
3章 2月10日→2月13日 お?
4章 2月24日→3月4日 おぉ?
5章 3月10日→4月10日 あれれ?
6章 3月24日→4月24日 ギリギリ〜
お気づきかと思いますが、4章あたりからじわじわと入稿日が押してきています。それでも、なんとか4月末には入稿できました。
特に、5章「シーンの描きかた」はめちゃくちゃ苦労しました。その甲斐あってか、出身ライターの政池さん(映画『ハケンアニメ!』等の脚本家)には、めっちゃ線引いた、とおっしゃって頂きました。よかった。。。
ちなみに、編集者さんに1稿目を渡すまでの流れは、こちらです↓
気力&体力があるうちに、書き進めるべし
プロの書き手の方ならまだしも、ぼくのような方は、とにかく気力と体力があるうちに、書き始めるといいと思います。
途中で、気力と体力は確実に落ちるので。笑
なんなら、序章とかはスケジュールが決まる前に書き始めてもいいかもしれません。
仕事と子育て、そして原稿執筆
執筆時期は、子どもがまだ1歳に満たない時期だったので、仕事自体は時短+テレワークという状態でした。
時間はありそうに思えますが、育児があるので、結局原稿を書くのに使える時間は、諸々が落ち着いた22時からです。22時なら、いい方かも。
日によっては、明け方4時とかまでかかる日もあったりと、落ち着かない日々でした。その間に、子どもが夜泣きをしたりもしますね。
突発性難聴になってから、寝不足だとめまいも発生するため、2月、3月あたりは結構つらかった気がします。
もちろん、家族のフォローもたくさんもらってですが、人間やりゃなんとかなるものですね。
ということで、みんなでがんばりましょう〜
シナリオ・センターのあらいでした。
子育てとか突発性難聴とかの話は、こちらに書いてます。
どんな本なのか?甚だ簡単ですが、まとめています。
・レポート記事の目次ページ
・マガジンにまとめています
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