寛大さの意義
最近、ふと思ったこと。私自身、人と比べると受容力があるもしくは、許容範囲が広いということ。仕事であってもオフであっても、他人の言動や行動の癖とかを気にしないんです。
受容力がある、許容範囲が広いとどうなるか
寛大さがあるとも言い換えられる通り、心が広いという印象を持たれるのではないでしょうか。
カウンセリングの基本的な姿勢として「受容」の姿勢がある通り、これはその人の存在を受け入れるということ。
私自身、社会人になってまだ年月が経っていない頃、仕事にやりがいを感じず、職場への不満が多かったです。けど客観的に自分を見つめ直した時、自分に欠けていたことがありました。それはその職場の環境を受け止める、いわゆる受容力がなかったということです。当時の私からすると、私の価値観と職場の価値観・方向性が全くかみ合っていなかったことから、なかなか上手く渡り歩くことが難しかった状況であったのだと思うようになりました。つまり、自分から受容の姿勢を持つ、許容できる範囲を広げていくことは、自分の心身への負担や気分を軽くすることや、人間関係を良好に保つのに欠かせないということです。
受容力がない、許容範囲が狭いとどうなるか
逆に他人の癖に対して怒りを覚えたり、指摘するってことは、許容範囲が狭さが起因しているのだと思います。というのも自分の基準や常識とかけ離れていると、人は怒りや不快の感情を抱くので。人はコントロール出来ない状況に直面するとストレスに感じやすいものです。相手の行動や癖、ミスに対する寛容さがないと、どうなるかというと。人間関係のトラブルが多くなる、職場の雰囲気が悪くなる。といったことが怒りやすくなると私は考えます。
価値観(物事の捉え方)の違い
学校、会社・職場に所属していると避けられないこと。それは、必ず自分と異なる考え方を持った人達と付き合っていかなければならないということ。十人十色という言葉がある通り、人はそれぞれ異なる考え方や価値観を持っています。100万円という金額に対する捉え方も、収入の違いや国の違いによって大きく異なる訳です。物事に対する捉え方が違う人同士の意見がぶつかり合い、相容れない状況になると、上手く渡り歩くことは至難の業と言えるでしょう。とくにゼロサム思考や極端な考え方をする人の場合は尚更です。
以下は例え話として参考に。
「お客様の言うことは絶対だ」と考える人(以下Aさん)と、「お客の言うことは必ずしも絶対ではない」と考える人(以下Bさん)、そして中立派(以下Cさん)。この3者の考え方がぶつかった時はどうなるか。
恐らく次のようになるでしょう。CさんはAさんとBさんの考え方を理解しようとする。AさんはBさんとCさんの考えを「お客に対する誠意さがない」という理由から受け入れることが出来ないのではない。BさんはAさんは考え方が極端すぎて受け入れられない、Cさんは自分のことを理解しようとしてくれている。といった感じになるかと。
私自身、心理学を学んだり、関連の書籍を読んだりして。自己受容と他者受容の姿勢を身につけられたおかげで、相手に対して過度な期待をすることなく、人間関係においても基本的に干渉をしないので、マイペースに生きるという軸が出来るようになってきた気がします。これは私の考え方になりますけど、マイペース=相手に無関心ではなく、自分のありのまま、相手のありのままを受け入れるだけのスペースを広げていくということだと思っています。