映画好きとパンと小説と
こんにちは!
なかなか更新が空いてしまいましたが元気です。映画専門のアカウントを作りたかったのに、妊娠してから映画を見る頻度が下がり、どうしようか…と心に引っかかっていました。出産したらもっと頻度が下がるだろうし、この大事なアカウントが幽霊化するのも悲しいか、ということで思い切って『書きたいこと、ときどき映画』にしようと思います。
いやアンタ、東野小説熱語ってたやないの
そのとおり。引き続きチャレンジは苦もなく楽しく続いてまして、気づいたら19冊読破しました。そのことも含めて書いてみますね!
なぜ映画鑑賞は小説に置き換わったのか
悪阻がきつかった時はまだ映画を見ていました。というより、ベッドで横になる時間が長く、眠いわけでもなかったので、映画を見るくらいしかできなかったです。もともと洋画派でしたが、ずっと画面を見れるわけでもなかったので、日本語のセリフを聞くだけでも話についていける邦画をたくさん見ていた気がします。大奥シリーズとかね。世継ぎを産めるかどうかで人生が決まるなんて大変だね~なんて思いながら。
で、体調が落ち着いてくると、仕事に完全復帰できるわけでもないので、引き続き映画を見ていたりしたんですが、むくむくと罪悪感が湧いてきました。見たいと思っていたAmazon Primeの作品はだいたい見てしまって、私的に星3つくらいの作品を惰性で見ている感覚だったこと。そんな状態なので、結局映画を見ながらネットサーフィンをしていて、中途半端で楽しいと思えなかったことが理由です。
そんな時、以前の記事でも書いた近所の母校の図書館が、コロナが落ち着いたのでということで開放されることになりました。いざ何を借りようか、と思った時に例の「この図書館内にある東野圭吾を読みつくそう作戦」を思い立ち、久しぶりに東野圭吾作品に触れることになったのです。
読み始めるとやっぱりおもしろくて、思っていたよりも早いスピードで読破していきました。映画と違って、読んでいる間は他のことができません。それが熱中という刺激になって、次の一冊、また次の一冊、と読み進んでいく原動力にもなりました。
映画一本を見る時間と、小説を一冊読む時間、圧倒的に小説のほうが長くなります。忙しいなか短い時間で没頭するためでもあった映画から、時間的余裕を満たしてくれる小説に切り替わったのは自然なことだったかもしれません。
突然始まるベイカー熱
こんな時間がたくさんある状況なので、自分は何をしたいのだろうか、この時間をどう使うのがいちばん有意義なんだろうか、せっかくだし時間が無くて諦めてきたことを…と無意識に考えてしまう機会が増えました。
そして、ふとした時に、わたし、パンが焼きたい!!!と思ったんですね(ナニソレ笑)
いつからか私はパンが好きです。そして言わずもがな映画が好きで、あと海外旅行も好きです。いつかヨーロッパに移住したら…という妄想をしたときに、映画に出てくるようなパン屋で売り子がしたいって考えたことを思い出しました。きっかけになったのは、『ボヴァリー夫人とパン屋』という映画です。
この映画はフランスの北西、ノルマンディが舞台で、イギリスから引っ越してきた若い夫婦の奥さんに、パン屋のおじさんがある小説に基づいて妄想をするちょっと官能的な、そしてほんのちょっとだけコミカルな、フランスぽい作品です。(オマージュされている小説「ボヴァリー夫人」を知っているとより楽しめるかも。映画もあるよ。)
若奥さんはいつも体形の出るワンピース姿でパン屋に来て、学んだばかりのフランス語を使って、おじさんにパンについて教えてもらいます。パンの香りを嗅ぐ姿は、うんうん、たしかに官能的。
この映画の趣旨はあんまり関係なくて、私が惹かれたのは、町にこんなパン屋さんがあることと、並ぶパンの種類です。私はコンビニやスーパーにあるようなふわふわとした菓子パンや総菜パンよりも、フランスパンやバゲットなどのハードなパンが好きです。ノルマンディのパン屋にあるのはどれもそんなパンでした。それを見て、いつもパンが食べたいのにスーパーで選べないのはそのせいかと気づきました。フランスパンをウリにしているような小ぢんまりしたお店に行けば、めちゃめちゃテンションが上がるんですね。
ただそういう店はどれも自宅からちょっとアクセスが悪い…家で作れぬものか。
それがパンを家で焼くようになったきっかけです。
でも、私が抱いていた自家製パンに対するイメージはこんな感じ。
①色々買いそろえないと出来ないだろう
②捏ねたりして手が汚れるの嫌だな
③とにかく時間がかかりそう
ですが今は情報社会。調べればいくらでもこれらに対抗してくれるレシピがたくさんありました。ありがとうインターネットとクックパッド。実際にやってみるとこうでした。
③については、待っている間が本を読む時間になったりして、ものすごく私にとっては都合がいいし、ちょうどいい。
そしてパンを焼くのは人生で初めてという私でも失敗しないどころか、私好み、大満足のパンが焼けた。オーブンのなかから、だんだんいい香りが漂ってきたり、パンが膨らんでいくのを眺めるのは幸福の極み。そのうえ、ほんとのできたてほやほや、あっつあつの一番おいしいパンを食べられる。これはお金を払ってもお店では買えないはずです。
仕込んでおいたパンを翌朝焼いて食べることを想像するだけで、ぐっすり眠れますよ。週に2回は焼くようになった私にとっては最高の安眠剤のような存在です。
参考までに、私がリピートしているレシピを別の記事にまとめました。
さいごに
ということで、結局映画にも触れることとなりましたが、映画好きな私が妊娠を機に小説とパン焼きに熱中しているのはこんな経緯からです。
こんな感じで、もしくは全く映画に関係ないことも、これからも記事にしていきたいなと思います。
お付き合いいただけると嬉しいです。