「暮らすように旅をする」とは
よく目にする「暮らすように旅をする」とはどういうことなのか。
「暮らすように旅行をする」ではだめなのか。
まず、旅行と旅はどう違うのか。
広辞苑によると「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。」を旅。
「徒歩または交通機関によって、おもに観光・慰安などの目的で、他の地方に行くこと。」を旅行。
この定義でいけば「暮らすように旅をする」とは、「現在の居住地から離れて一時的にその土地で暮らすこと」
今まで旅行をしていた自分は、旅行をするということは楽しいことなのに、いつしか忙しさを感じるようになってしまっていた。
そんな時「暮らすように旅をする」というワードを見つけた。
そんな当たり前にありそうなワードを見つけたことをきっかけに、完璧すぎないスケジュールと本当に見たいものだけを見る旅へ変えた。
人間は自分が行ってきたことや、ものを大事にし、価値があると思う生き物だ。
そういったバイアスを理解する事で、今まで行ってきたスケジュールを組み、完璧に回る。という自己満足ともいえるこだわりを捨ててみた。
結果として、詰めすぎないスケジュールのために時間が余ってしまう事が多くなった。
しかし「暮らすように旅をする」の本質はここで、日常と同じような「何をしよう」と思う時間を作る事。
日常の延長線を感じれる事だ。
現地の人と全く同じようには暮らせないが、ランニングをしてみたり、スーパーで買い物したり、自分の日常が現地の人の日常とどこか交わる瞬間がなんとも言えない気持ちにさせてくれる。
そして、とにかく観光名所を回る旅行よりも、日常の延長線の旅の方がはるかに長く滞在した気分になれる。
もし、行きたいところがあり旅行を計画をしているのであればこの考えをオススメしたい。
日常をスーツケース入れて旅に出よう。