かごめかごめと響く歌
かごめかごめと響く歌
時を彩る哀れな歌よ
空に輝く月が綺麗で
無から生まれたよ、五つの色が。
夜明けから生まれたよ、蒼い獣。
かごめかごめと響く歌
天使の歌声、緋色の影。
紅月の夜に描き続けたら。
雷は藍色の音になった。
夜に歌うよ、スピーカーと共に。
かごめかごめと響く歌
紅き箱には魂宿る
桜花に寄り添う、紫の蝶。
浅藤の蛇は、空駆ける。
空色の霞、春に彷徨う。
桃色の恋、届かぬ想いが。
夜に照らす、梅紫の月を。
全部揃った、その時に──。
──最後に還る、緋日に還る。
溢れるほどの禁忌と共に・・・・・・。