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陰謀論が重要な外交工作ファクターになっているという指摘に恐れと慄き
昨日も竹内和人さんのnote記事を紹介させていただきましたが、
本日の以下の記事も秀逸、私の刮目となった内容につき、、ぜひ、シェアさせてください!
ポイントは、主にロシアが仕掛けている(と思われる)陰謀論の拡散について、
ターゲットとなっているウクライナ東部では実際、どれくらいこうした陰謀論が支持されているかを調査したもの。
「かなり支持されている」というハナシはよくきくものの、こうやって大量的な調査結果としてレポートしてくれているものはありがたい。
結論としては、抑制した言い方をしても、「陰謀論の拡散はたしかに、かなり有効」。それを、「もし」(あくまで冷静に「もし」とつけますが)どこかの国家が外交上の国策として組織だってやっているなら、確かに脅威であるし、怖いものだし、暗澹とした想いにもかられます。
ですが、、、
んんー、個人的にはふたつ、気になることが。
ますひとつめ。
東西冷戦のときも、シンパづくりや世論誘導などの工作はソビエト連邦のお手のものでしたが、あの時はまだ「社会主義のほうが正しい」という大義名分を掲げられている分、敵ながらもまだ理解はできました。昨今の陰謀論拡散などはもはや大義も何も感じられないのでとてもイヤな点。あ、しつこいようですが、「もし」ある国家が本当に組織だっての陰謀論拡散をやっているなら、ですけども。
もうひとつは。
ジョージ・ソロスがとにかく陰謀論のお決まりネタとなっておりますが、これについては、「いくらソロスでもそんなに凄まじい組織は動かせないぞ」という苦笑の気持ちと、いっぽうで、「たしかにソロスもこういうところで名前を出されても仕方ないくらいいろいろやっているから、、、」という苦笑の気持ち。
ジョージ・ソロスはポパー哲学の信奉者だとのことですが、私も完璧にポパー哲学の信奉者なので、哲学の趣味でソロスと重なるのはたしかに困惑するところがあり。ところがそのポパーが生前まさに「陰謀論は論理的に成立しない」ということを徹底して言っていた人だと思うので、ここでも歴史の皮肉を感じるのでした。
ともかく、
カール・ポパー存命時代よりも、さらに、陰謀論が影響力を持ち始め、外交ツールにすらなり始めているということ、このことへの警鐘として、竹内和人さんの以下の記事、ぜひ、紹介させていただきます!