映画『マトリックス』シリーズ全作中で一番「好きな戦闘シーン」(及び東洋系キャラが強いとやはり燃える🔥正直者のキモチ)
皆さん、こんにちは、SF思考の話題をnoteで展開しているヤシロと申します。今回もよろしくお願いします。
本日、たまたま職場の人と、SF映画『マトリックス』の話をする機会がありました。
私も『マトリックス』シリーズは大好きです。ちょうど世代としてもドンピシャ、10代の頃に映画館で初見して大興奮した世代ですからね。
そして、
SF思考、すなわち、哲学的ないし論理的に突き詰める題材としても、『マトリックス』はいろいろと面白い思考実験のネタに溢れてる。
「現実と夢を見分けることなど、自我意識に閉じ込められている人間に、そもそも論理的に可能なのか?」という、古くからある問いに溢れている点もそうですが、
CG映像技術がちょうど登場した頃の映画なので、「コンピュータによる映像表現」をそもそもSFテーマに据えたという点が、実に当時はタイムリーなテーマで、面白かった。
要するにこの映画、リアルタイムで見た世代として、初見の時にどう感じたかというと、
映像がなんでもかんでもCGになっていくことに不安を持っていた人々に(今から見ると古臭い議論に見えますが、当時はマジメに、「こんなに映画やテレビがCG技術だらけになると、俳優たちはみんな失業してしまうのでは?子供たちはリアリティというものを感じられない心になってしまうのでは?」みたいなことを言う人たちもたくさんいた)
「そんならさ、登場人物たちが、そもそも『CGの世界』に入って、コンピュータプログラムが生み出した敵キャラと戦うってハナシにすれば、みんなの世代的な希望と不安の表現にピッタリじゃん?」という鋭いアイデアで出てきた映画と思った。そのアイデアがまさに「時代としてドンピシャ」なテーマだったので、みんな喜んだ、、、という感じでした。
そしてやや皮肉なことには、
この「なんでもかんでもがCGでてきている世界の中で戦う、、、という設定の映画」を観た人たちがこれを「面白い」と感じたことで、
なんと、「CGだらけの映画表現」にみんなが慣れてしまったw
そういう、「時代の転換点の象徴」となることを自ら買って出たwようなアイデアから生まれた『マトリックス』シリーズには、
「ガンアクションや格闘アクションのシーンでも、今までの映画でのアクションシーンとは少しでも違った撮り方をしようぜ!」というクリエイター達の気迫がバリバリ感じられたものです。
そしてそんな『マトリックス』三部作の、
数々のアクションシーンの中で、
私が一番好きなのは、
少し変わったチョイスかもしれませんが、
第三作『マトリックス・レボリューションズ』の前半、
クラブのエントランスでのガンアクションシーンなのです。
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エレベーターから降りたセラフ、モーフィアス、トリニティの三人の前に、
なんとなんと、壁や天井を自在に歩き回れる能力を持った敵グループが登場し、
上下左右に自由自在、重力を無視した奇想天外な銃撃戦になる、
というこのシーン!
私はこのシーンがとても好きで、
DVDでこのシーンを繰り返し再生しては、部屋の配置と、敵の位置、および、セラフ、モーフィアス、トリニティの三人の位置をノートに書いて、各人の動きを綿密に検証してしまったほどw
なお、このシーン、
カメラの視点も、天井から上下反転で部屋を見渡す位置にしばしば切り替わるので、
自分自身が重力を自在に無視して動き回っているような不思議な感覚になる!これが面白い。
私はこれをリアルタイムで映画館で見たのだ!
いやあ、映画館を出た後は、一緒に観に行った大学の学友(彼もアクション映画好き)とさっそく近場のファミレスに入り、ドリンクバー注文で居座ってずーーーっと観てきたアクションシーンのことを興奮しながら話したもんです。
そして、このシーンで私が喜んだ理由はもうひとつある。
この映画に出てくるセラフというキャラクターは、当時のハリウッド映画ではまだまだ珍しかった、東洋系のキャラクターだったんですよ!
アメリカの大作映画に、東洋人が出てきて、
太極拳着を羽織ってサングラスをかけている、という、よくよく考えるとツッコミどころがあるがw「いかにも東アジア!」というファッションで、
てっきり、そのファッションから、カンフー専用のキャラクターかと思いきや、なんとガンアクションがバリバリ強いというw、これは若き日の私には「格好良い!」と映った。
そのあとの社会人人生の中、私がニューヨークやロンドンに行く機会があるときは、いつも丸サングラスをかけるようになったのは、この映画の影響ですw
今では、ポリコレやら何やらで、むりくりにでも東洋系のキャラクターがハリウッド映画には混じるのは当たり前になってきたが、
そうなると、なんだか「無理して出してる」ように見えてありがたみがなくなりw、
この時代の『マトリックスレボリューションズ』のように、「え!仲間の中に、東洋系のキャラクターがいる!」というスナオな驚きを得ていた頃のほうが、好印象ばりばりで、なんか、よかった。しかも、強いキャラとして登場!文句のつけようなどないw!
そんなにも私にとって思い出のある「クラブのエントランスでの銃撃戦」シーン。
しかし、『レボリューションズ』がシリーズの中でもいまいち地味なせいなのか、
第一作のビル屋上の銃撃戦(スローモーションで銃弾をよけるやつ)、第二作の高速道路カーチェイスと比較して、「第三作のクラブの銃撃戦」と言っても、思い出してくれる人がどうにも少ないw!
私の好きなアクションシーンとして、強調させていただきましたので、
興味が湧いた方、ぜひぜひ、『レボリューションズ』を見返してみてくださいませ!そして次回、西欧圏に海外旅行に行く時は、ぜひ、丸サングラスをかけて出かけましょう!
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