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シネフィル独裁者スターリン氏のお気に入りがまさかのチャップリンて・・・「やめてくれそれ聞きたくなかった😢」

※本記事内の参考文献URLおよび参考DVDのURLにはAmazonアフィリエイトリンクを貼らせて頂いております旨、あらかじめご了承ください

おはようございます。SF好きである上に、実は大学でロシア文学史をとっていたこともあるヤシロです。

そんなバックグラウンドがありますので、なんだかんだ、ロシアのニュースやロシア映画を観たり、ロシア史に関する研究書などはどうしても関心を持って読んでしまいますし、

まして「ロシア史」+「映画史」が好きな人間なら、とーぜん、知っていることは、スターリンがたいへんな映画好きだったということです。

自宅(あるいは官邸と呼ぶべきか…)にホームシアターがあって、しばしば側近を「今夜、うちで映画みよーぜ」と誘っていたそうです。すげえ怖いだろうなその映画鑑賞会・・・スターリン同志が笑ったシーンでは同じタイミングで笑わないとまずいことになるだろうし、スターリン同志が笑わなかったギャグで自分が笑っちゃったらもっとまずいことになるよね、、、。

ところで・・・

ソースは、私のような現代ロシアに興味がある人にとっては「運営がロシア国営メディアなので気を付けながらも」ですが、ロシアの芸能文化リアルタイムのニュースという貴重なものを流してくれるのでどーしてもたまに読んでしまう厄介なメディアw、ロシアビヨンドさんですが、、、

ともあれ、そこが以下のような記事を出していましたよ。

怖いもの見たさ的な興味ではありますが、たしかに、20世紀最大級の独裁者が、自身ではどんな映画を見ていたのかは気になる(※ちなみに、もう一人の超有名独裁者ヒトラーもかなりの映画マニアでした、、、どうです?映画史って怖いでしょう?w)。

そこで上の記事を読んでみると、スターリンが「ロシア映画以外」のもので好きだったのは

ジョン・フォードの西部劇

あー、、、なんとなくわかる。あのヒゲおじさん、こーいう男らしい映画、好きそうだよね、、、

ターザンシリーズ

ちょっと意外な気もしたが、、、なんとなく、わかる。「ターザンは良い映画だよね?わかるかね?ターザンこそは、アメリカ資本主義による自然破壊と戦う、自然の象徴なのだよ、きみ?」とか、講釈垂れてきそうだ、、、

チャップリンの『街の灯』

、、、え?

チャップリンの『街の灯』

(目をゴシゴシ)み、、、見間違えかしら?

チャップリンの『街の灯』

、、、え、え、え?

ウソでしょおおおおお?!ウソだといってよヨシフ!!マジで?マジでそうなの?本当なの?

ちょっと待て、、、大混乱が私の頭の中で、、、

私だって『街の灯』、大好きですよ?初めて見た時、「ああ、なんて心があったかくなる映画なんだ!」と思いましたよ?

「『街の灯』が好きな人がたくさん集まれば、世界はもっと、優しさに溢れた世界になるのになあ、、、」

みたいなことを思ったこともありますよ?

ええー!?ちょっと待て!、、、『街の灯』に感動した人がどうしたらン千万を粛清できる「鋼鉄の男」に大成するの?昼間にたくさんの処刑リストにサインして、「さあ!今日も仕事が終わった!さあて、チャップリンを見て気分転換でもするかあ」ってやってたの?、、、このハナシ、聞かなきゃよかった、、、😢

ごめんなさいね、、、どうやら、私はまだまだ平和ボケのお花畑さんだったのですね、、、もうイヤだ20世紀の歴史って。これでもう今日以降、私は『街の灯』を見ても、「でもこれスターリンも見てたんだよね」ってことが気になって集中できない、、、

でも、、、私がきっと、ただのお花畑クンというだけなのだろうとは、思うけど、、、ほんとにほんとに、ほんとうに、わからない、、、『街の灯』のどこをどう見てたんだよw。

それとも、なんていうのか、、、

映画の力って、そんなもんなの?あのチャップリンの代表作すら、血の独裁者には「んー、いいじゃん?」とかるーく消費されちゃうの?

それとも、なにか?スターリンは、チャップリンが「ヒトラー大嫌い」と公言していることを知って、「そうか、チャップリンて、いいやつだな。ヒトラーの敵なら、私の同志だ!」と思ってたとか?そんならさぞかし、「独裁者」も好きでしょうね、、、「お、ドイツのあのヒゲをバカにしてる映画か、いいね👍」と、、、

ええと、、、

うーんと、、、

まあ、いったん、今の私に言えること、、、↓

どうです、みなさん、、、映画史ってどんなホラー映画よりも怖いでしょう?

知らないほうが幸せだったかもしれない小ネタがワンサカですよ本当に、、、😓

▼参考文献▼

以下は私が好きな本。スターリンがどのように「映画」をフル活用してプロパガンダをしていたかがよくわかる。これを読むと、いっけん無駄なクソ映画やバカ映画がいかに大量生産されていても、好きな人が好きなように映画を作りまくり、観客も「この映画は好き、これは嫌い」と好き勝手な感想を述べられる今の映画世界のほうが、やはり健康と思う。映画の検閲どころか生産体制にまで独裁権力が関心をもってくるとこんなデストピアが始まるのだ、、、


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