川奈まり子新刊『八王子怪談』をさっそく読了し「ご当地怪談本はこうでなくちゃ!」と大喜びする
なぜ大喜びしたか?
川奈まり子さんの新刊『八王子怪談』。
いわゆる「ご当地怪談本」というのは、こうでなくちゃ!
と思わせてくれたから、喜んでおりまする!
よく「ご当地怪談本」などというものがありますが、せっかく自分にとって珍しい土地、自分が住んだことのない土地のハナシなのに、「その土地の背景や歴史や、ご当地の人あるある」などの書き込みがされていないと、
これなら、いつも読んでいる実話怪談とあまり変わらないな、、、とガッカリしませんか?
でも『八王子怪談』は、中世から現代までの八王子のさまざまな歴史(八王子城跡の由来や、かの連続殺人事件のハナシなど、歴史というても怖いエピソードだらけだけど)が背景説明として盛り込まれているので、
読んだら、「面白かった」「怖かった」だけでなく、
八王子のことについて雑学が一気に増えた、勉強になった!
という読後感があるのです。
たとえるなら、司馬遼太郎さんの小説を読むと、面白いだけでなく、日本史の知見も深まりますよね?あれにも似ている。
ご当地怪談本たるもの、ぜひ、かくあるべし!オススメです!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?