むしろ現代にこそズキンと通じるオチ!!:『笑ゥせぇるすまん(89~93年)』各エピソードにオトナの目線から感想を入れていく(第20話「ザ・ガードマン」)
これは30年前のアニメですが、2021年という現代のサラリーマンにこそ響くエピソードではないでしょうか?傑作ですよ、本作は!
ネタバレしない程度に内容を話しますと、
・会社の同僚からのマージャンの誘いを毎日断れない会社員がいる
・家には赤ん坊がいるのに、その世話は奥さんに任せっぱなし
・だが、このままでは奥さんに悪いとは思っている
・そこで「笑ゥせぇるすまん」こと喪黒福造に、マージャン仲間たちへの「おことわり」を代行してもらうことになったのだが、、、
というハナシ。
まず、面白いのが、喪黒さんの呪いが、意外なことに(あるいはまっとうなことに?!)主人公ではなく、マージャン仲間たちに向けられること。この展開は意外だった。
そして、もうひとつ大事な点は、
実に皮肉な結末ながら、喪黒福造が最後に選んだのは、
主人公のサラリーマンが、イヤでも育児をしないといけない運命に追い込んだこと!
そして、
このオチは1990年代のモーレツサラリーマンには悪夢かもしれないが、2021年の今見ると、むしろとてもまっとうなエンディングに見える、ということ!
だってこの主人公は、これでとことん、奥さんとも向き合い、話し合いをしなければいけない状態になったわけですからね?
がんばれば、むしろ家族の絆が回復して、ハッピーエンドに持ち直せるかもしれない、、、という希望を抱かせるオチにみえたのですが、いかがでしょう?かなり黒いオチには違いないですけどね、、、。
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