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それにしても、です。このnoteでは現代フランス思想や論理学や、せめてSF文学の話をして、すっかり知性派を演じ続けている私ヤシロ、

きっとそろそろ、ようやく、noteのフォロワーさん達にも、せめてキン肉マンスーパーフェニックスチーム程度には「知性派」とみなされているのではないでしょうか!?

そんな自分の知性派超人イメージを壊さないためにも、「私が好きな漫画は実は『ボボボーボ・ボーボボ』である」なんてことは、noteではずっと隠し続けてきました。

これからも、この調子で、noteでは一切、『ボーボボ』のことなんかは読んだこともない、知らない、という顔をし続けよう!今日もまた、「ボーボボ」のことなんかヒトコトもnoteでは喋らないぞ!!

ところでYouTubeを見ていたら、いささかオドロキの事実が。なんと「ボーボボ」って、アメリカでは昔、カートゥーンネットワークで放送されていたんですね!!

このギャグが英語圏で通じるのか?と思って、いくつか英語版を見てみたが、なんてこった、なるほど確かに、英語訳されてる、、、

いったい誰だ!このような日本語でも難解な漫画を英語に翻訳したのは!?

その偉業を確認するためにも、たとえば、バビロン真拳の使い手ソフトンさんとドンパッチの初対決シーンを取り上げると、、、

ソフトン“My name is Softon. I run an ice cream shop in my spare time.”(我が名はソフトン。アイスクリーム屋を経営している)

ドンパッチ”What…can you get me the employee discount? Wow, I am an ice cream freak! I love ice cream give me that discount!”(え、、、従業員割引は受けられますか!わあ、僕はアイスクリームが大好き!ディスカウント価格でくださーいな!)

、、、って、あれ?ソフトンのセリフは日本語版でもそうなってたけど、そのあとのドンパッチのセリフが完全に違くない?

日本語版でのドンパッチは「ええー!とするとあんたが頭に乗せてるのは、、、いやー、どう見たってそれは、、、ぜってーー○○○だあああ!」のツッコミをひたすらしつこく続けるシーンのはず?

ところが英語版では(アニメ版のみかもしれんが)このシーンのセリフは「そのアイスクリームはイチゴ味かな?チョコ味かな?」のやり取りに続き、

ビュティさんが周りからの「食べてみて」の圧に対して「ぜったいにイヤ」とガチギレで断ってるのも、英語版では

ビュティ”Sorry. but there’s only flavor I like that’s vanilla.”(ごめん、でも私が好きなアイスクリームはバニラだけなの)

と、あくまでも好きなアイスクリームフレーバーではないからかたくなに食べようとしない、、、ということにされてる。ちがうよ?日本語版では、「どう見てもアイスじゃなくて○○○だから、、、」ってボケツッコミを延々と続けるエピソードだよ?

、、、と、まあ、カートゥーンネットワークで放送されたという経緯ゆえか、それともそもそも「あのカタチ」であれを連想するのは日本漫画の文化であり英語圏には伝わりようがない、という判断なのか、

ソフトンが絡むエピソードではその後も、徹底的に”sh⚫︎t”関連の言葉は狩られており、

YouTubeのコメントを見ても英語圏の人は、日本人からのこの指摘を受けて「えー?ソフトンってアイスクリームのキャラだと思ってた!日本語だとsh⚫︎tのことなの!?」と素直に驚いていた。

その他にも、英語版については、様々なところでかんっぜんに日本語版と違うことを喋っていることになっておりw。

うん、でも、仕方ないんじゃないでしょうか?

直訳したらただの下品になってしまうような際どいセリフも多々あるし、だいいち日本の文化を知らないと理解できないギャグも多数だし。

そういうわけで『ボーボボ』を英訳したのが誰かは知らんがとてつもない気配りと苦労をかけたものと思われる。だがその甲斐は報われたというべきか、、、私も驚かされたことはYouTubeコメントを見る限り、英語圏でも「ボーボボ」を知っている人はかなりいる、ということですw

もっとも彼らは皆一様に、「今となって、日本人から、オリジナルの本当のギャグの意味を教えられて、『私たちが知ってるセリフとぜんぜん違う!そんなことを言っていたんだ!』と驚かされてばかりだ」と言ってる、、、

ということはインターネットの世界において、誰か、『ボーボボ』のオリジナル日本語版のギャグの意味を英語圏に解説してあげている親切な日本人たちがいるってことですかね!?その人たちの努力もこれまた偉業ではないでしょうか!

ネット時代は、やっぱりすげえし、ネットは全世界のサブカル好きの味方ですね。

※ちなみにネットを探していたら、さらに驚愕なことにスペイン語版も存在することが判明。ますます、どうやって翻訳したんだろう、、、!?


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