「聖闘士星矢」のスペイン語版も届きました!第一印象:「やけにデカい」「出版社はまたしてもバルセロナ」
以前に別の記事で、イタリア語版の聖闘士星矢のことを紹介しましたが、今度はスペインから翻訳版が到着しました!さっそく早起きして読み耽っております!
第一印象その1:やけにデカい
梱包を解いて、取り出してみて、まず思ったのは、「あれ?やけに大きい!」ということでした。B5版のハードカバーくらいの寸際で作られています。
上の例でいえば、右から「日本の文庫版」、真ん中が「日本の単行本」、左がスペインの聖闘士星矢です(うちにたまたまあった、「うしおととら」と「蟲師」を比較対象に使用)。週刊ジャンプの少年向けマンガでこのサイズというのはあまりないので、豪華装丁にちょっと驚きました。
とじ込みでキャラクターたちのカラー絵が入っていたり、「見て楽しい」ものを意識した製本になっています。
第一印象その2:あれ?効果音を訳していない?!
他に気づいた点として、いわゆる効果音を翻訳していませんね。
SaintSeiya 8 volumen8edicion definitiva/Publicacion de Editorial Planeta(Spain) | I cavalieri dello zodiaco. Saint Seiya. Perfect edition: 8/Star Comics(Italy)
右側がイタリア版、左側がスペイン版。「ゴオオオン」って効果音が差し替えられていません。これはバージョンの違いもあるかもしれませんが、私が今回、資料として取り寄せたものに関しては、イタリア語版のほうが翻訳の芸は細かいです。
第一印象その3:出版社の所在はバルセロナ
スペイン側の出版社は、こちらのEDITORIAL PLANETA。
またしてもバルセロナです。スペイン国内のコミックやマンガの流通は、ほとんどバルセロナの企業が押さえているようですね。首都のマドリードのほうではないです。
このあたりの事情については、先日の記事で紹介したスペインのマンガ情報サイト、「TEBEOSFERA」に統計データも出ておりました。
たとえば2018年で見たとき、商品としてのコミックは3,487作品が出版されていて、そのうちの2,771がカタルーニャ(バルセロナ)、281作品がマドリッド、残り400作品程度をその他の地域で分けています。スペインにおいて、少なくともコミックやマンガのカルチャー拠点は首都マドリードではなく、バルセロナのほうに集中しているという状況ですね。
スペイン語版の中身はこれからじっくり(翻訳や辞書引きの時間含め!)読んでいきます。翻訳上で面白い発見があったら、都度、またこちらのnoteで紹介していくことにします!