見出し画像

エアコンは手段であり買うのは快適な生活という価値。

そろそろ残暑に差し掛かる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
我が家は部屋の中にも関わらず小雨が降っております。
はい、ただのエアコンの水漏れです。

先日、修理業者を呼んで我が家のエアコンに何が起きているのか見てもらったところ、以下のような状態にあることがわかった。

1.熱交換器(アルミフィン)が損傷している
エアコンが部屋を冷やしている中、内部では結露が生じているが、それは熱交換器からストンと垂直に落下し、ドレンバンが受け止めた後、ドレンホースを伝って外へ流れていく仕組みになっている。ところが熱交換器が何らかの原因で損傷していると、結露は垂直どころかエアコン内部で撒き散らし、ドレンバンへ落ちることなく風に乗って送風口から飛び出てしまう。いったい何が原因で熱交換器が損傷したのか。もちろんそれは、熱交換器に接触する行為をしたからである。

つまり、エアコン内部の洗浄である。
熱交換器は繊細に作られており、少しの衝撃でも曲がってしまったりするとのこと。お掃除機能付きのエアコンは内部構造が複雑化(メーカー、機種による)しており、取り外しに手間取ったことによる熱交換器の損傷が確認できたとのこと。また熱交換器には水が垂直に落下するための塗料が付着しており、それが高圧洗浄によって剥がされてしまっていた。さらに使用した洗剤によっては汚れは落ちるが部品を損傷してしまう可能性があるアルカリ性を用いたのではないかとのこと。

2.エアコンは1ヶ月に一度フィルタの掃除をすればよし
我が家のエアコンは昨年、業者に来てもらって洗浄を行ったが、そもそもハイエンドモデルのエアコンはフィルタの掃除を行っていれば、そうそう内部まで汚れないようになっているらしい。(これは後にヤマダ電機で店員に話を聞いたが、プレミアムモデルのエアコンフィルタは、かなり網目が細かくなっているとのこと)。最近のエアコンはフィルタも簡単に取り外せるようになっているが、お掃除機能がついているものに限っては、メーカーにもよるがなかなか複雑な作りになっており、フィルタを取り外すのも一苦労なものもある。これがトレードオフを産んでいる。

3.お掃除ロボやAI機能など複雑な構造のエアコンを選ばない
要するに業者を呼んでまでエアコン掃除しないなら高いモデルのエアコンを買えばいい、ということなのだが、如何せんイニシャルコストは高い。14畳モデルの場合、大体30万前後くらいする。お掃除機能やらAIカメラやら凍結洗浄など機能は盛りだくさんだ。そして省エネ。高いエアコンは月々の電気代が安く済む。反面、安いエアコンは月々の電気代が高いということ。安いエアコンを購入した場合、こまめにフィルタ掃除を行い、それでも内部まで汚れがひどくなったら業者を呼ぶしかなく、月々の電気代が高くなるため他で節約しなければならない。

ここまで書いてみると、やはり10年単位で長く付き合う家電製品は、良いものを買うに限るということなのだろう。特にリビングのような年間通して長く居る場所での利用となると尚更だ。快適で豊かな生活を手にするためには相応の対価が必要である。夏は暑く、冬は寒い。自然という人間の力ではどうすることもできないものを相手に環境を変えようとしているのだ。エアコンと同等の価値をテクノロジーを使わずに実現しようとすると大変である(巨大な氷にうちわで風を当てて送風するみたいな?)。目の前の数字に惑わされがちだが、日々の快適な生活という価値を得るためならば、計画的な貯金や日々の節約を検討するのも、致し方ないのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?