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北欧と日本の「一汁一菜」の共通点 DUKA2

和食は、Sushi、Tempra などを中心に、欧米人にも人気のある料理であり、特に海に囲まれて新鮮な魚介類が多く捕れる北欧の人々にとっては、和食はたいへん人気があります。また、丸いプレートかスープボウルくらいしか種類のない洋食器に比べ、飯椀、汁椀、煮物椀、蒸椀、小鉢など、用途や形によってさまざまな種類のある和食器は、多くの北欧の人々を魅了しています。実際に北欧のデパートでは、価格が手頃な和食器テイストのお皿やボウルが人気商品です。

スウェーデンでは1900年初めから1960年代にかけて、庶民のためのデザインが発展していった経緯があります。食器に関しては、1900年ごろまでは、裕福層のためのアールヌーボー調の豪華なパーティ用セット食器が主流で、庶民に手が届くようなものではありませんでしたが、1900年以降から庶民のためのデザインが叫ばれるようになりました。1917 年には「より美しい工芸品を庶民の日常生活へ」というテーマが大量生産の美を追求し、これまでのスウェーデンの工業産業界を変えるきっかけとなりました。

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1955 年に開催された H55 と呼ばれるヘルシンボリ展では、スウェーデンを代表する陶磁器メーカー、グスタヴスベリが、一般向けに耐熱食器シリーズとそれに合わせた陶磁器を発表し、国際的に高い評価を受けました。グスタヴスベリは1969 年には少量から買える手頃な価格のカップ&ソーサーを売り出し、庶民に大変な人気となりました。それらの食器は今では北欧ヴィンテージとして高い評価を得ています。

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現代では、庶民のための美しい器は、北欧では暮らしの必須アイテムとなっています。波佐見焼の庶民に手の届く美しい食器というコンセプトは、北欧の食器に対するコンセプトと同様であり、また、波佐見焼が得意とする染付と青磁で表された「青」は、湖と海に囲まれた北欧の人々がもっとも好む色合いです。そこで、北欧デザインの「一汁一菜」の食器を波佐見焼きで作ることになりました。伝統的な制約にとらわれず、和食器をグローバルなものとし、北欧デザインx 波佐見焼きを自由に楽しんでもらうことにより、日々の家庭の食卓が心豊かで新鮮な食事のシーンに生まれ変わることを期待しています。

by Y

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