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受け取ることから始まる幸せの循環:心のバケツを満たす

3日間の自己基盤ワークショップを終え、温かな気持ちで帰宅しました。今回のテーマは「自分のニーズを満たす」こと。これまで、どちらかと言えば自分の「ニーズ」を緩め、手放す方向で向き合ってきました。しかし、どれだけ緩めても「ニーズ」そのものが消えるわけではありません。むしろ、適切に満たしてあげることがとても大切だと、改めて実感しました。

これまでも頭ではその重要性を理解していたものの、本当の意味で納得できている感覚はありませんでした。でも今回、ようやくそれが深く心に落ちた感じがあります。

私の大きな「ニーズ」は、クリフトンストレングス®でいう「自我」にあたります。それは、「自分を大切な存在として認めてもらいたい」という気持ちです。これまでの私は、過去に自分の「ニーズ」が満たされなかった経験から、「自我」が暴れたことを反省し、それを抑えるよう努めてきました。自分が認められることは後回しにして、他の誰かの役に立つことを優先してきたのです。

その結果、感謝されることも増え、それなりに「ニーズ」は満たされましたが、心の奥深くで完全に満たされた感覚はありませんでした。

今回のワークショップでは、多くの方々から「あなたは私にとって大切な存在です」という意味の言葉を、様々な表現で伝えてもらいました。そのことで私の「ニーズ」はしっかりと満たされました。それと同時に、これまでの自分がどれだけその事実を見逃していたのかを振り返るきっかけにもなりました。「そういえば、これまでもいろいろな人から同じような言葉をもらっていたな…」と、過去の出来事を思い返すことができたのです。

ただ、私は「そんなはずはない」と、自分でその言葉を受け入れないようにしていただけだったのかもしれません。

さらに今回気づいたのは、他者から素直に伝えられた言葉をそのまま受け取ることで、自分の「ニーズ」だけでなく、相手の「ニーズ」も満たしているということです。立場を逆にして考えてみれば、大切に思っている相手にその気持ちを伝えること自体が、その人の「ニーズ」を満たす行為だということに気づきました。それを拒否することは、相手にとっても悲しいことですよね。

これまでは、そのような機会を自ら逃していたのだな、としみじみ感じました。

自分の「ニーズ」が満たされると、次は他者の「ニーズ」も満たしてあげたいという気持ちが湧いてきます。さらに、人の役に立ちたいという気持ちが自然に生まれてきます。『心のなかの幸福のバケツ』というポジティブ心理学の本に書かれていることが、今回は頭で理解するだけでなく、しっかりと腹に落ちた感覚があります。

自分の「ニーズ」に向き合うことは、表面的にはわかりやすくても、実際にそれに直面するのは気恥ずかしさがあり、決して簡単なことではありません。勇気が必要です。それでも、こうして何度も向き合って得られた感覚は、本当にかけがえのないものです。

私自身が実感したことしか、私の言葉にはなりません。だからこそ、これからも自分自身がより良い生き方を追求し、誰かにその価値を伝えていけたらと思います。


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ちしき
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