アサーティブに伝えるということ その6
伝えるということは、行動してみるということ。
これまで、「あり方」について触れてきましたが、あり方が思考を生み、行動を生み出します。
自分と他人の違いを受け入れ、「違うからこそ自分も素晴らしい」とOKを出せるあり方があると、自然に「伝わるように伝えられる」という行動につながっていくのだと思います。
けれど、ある日突然「あり方」そのものを変えるのは、決して簡単ではありませんよね。あり方は行動を生み出しますが、同時に、行動を重ねることで少しずつ「あり方」が変わっていくこともまた事実です。
たとえば、嫌いな相手であっても、相手の立場に一度立ってみる。少し無理があっても、自分の本音を伝えてみる。自分なりに精一杯行動してみることで、自分の望む結果が見えることもあれば、そうでないこともあるでしょう。
でも、大切なのは「やってみた」という事実がそこにあることです。自分がやるだけやったことに対して、「それでいいんだ」と思えると、少しずつ結果が自分に返ってくるのを感じられるかもしれません。やがて気がつくと、自分のあり方も、望む方向に少しずつ変わっていくはずです。
「行動する」というと少し勇気がいるように感じますが、ゆっくりで大丈夫です。私も自分を励ましながら、こうした行動し続けていきたいと感じています。少しずつ、自分を信じて続けていきたいですね。
そして、この考え方は、伝えるという行為に限ったことではないと思います。
たとえば私の場合、「責任感」が強く、いつでもきちんとしなければと自分に厳しくしてしまいがちでした。さらに、「調和性」の影響で周囲に遠慮し、自分の本当の望みをなかなか表現できないことも多くありました。頭では「もっと自分らしく表現してもいい」「そんなにきちんとしなくても大丈夫」と思っても、いきなりあり方が変わることは難しいですよね。
そこで、私は少しずつでも行動を重ねることで、自分を変えようと思うようになりました。たとえば、「責任感」が強く、「必ず期限を守らなければ」と無理をしてしまいそうなとき、思い切って少しだけ延長をお願いしてみる。「調和性」が働いて周りに合わせすぎるときは、あえて自分の意見を先に言ってみる。
こういった行動が、いい結果を生むこともあれば、そうでないこともあります。でも、こうやって今までにない行動をしてみて感じたのは、世の中は自分が思っている以上に優しく、寛容だということです。そして、今まで「ダメ」と思い込んでいたことも、少しずつ試してみると、「できた自分」を認められるようになるんですよね。
自分がなりたい自分になったつもりで少しずつ行動を続けていけば、あり方も自然とついてくる。
私もまだ道の途中ですが、今後も少しずつ歩み続けていきたいと思っています。
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