”マネジメントで大切にしているある一つのこと”のおはなし
弊社株式会社おいかぜは本日仕事始めです。
西院本社では毎年ご近所さんの春日神社に初詣に行きます。いつから行き始めたのか覚えていないけれど恒例行事になっています。それぞれでお参りしたあと、ボクは毎年この神社でおみくじを引きます。今年は末吉。取り引きが「今すぐの利益はない」ってなってました。ってことはいつかは利益が出るはず、ポジティブにいきます。はい。でもすぐに忘れてしまうのでこの結果に意味はないかもしれませんが一応ね。
さて。
今日はボクが「”マネジメントで大切にしているある一つのこと”のおはなし」ができればと思います。
マネジメントという業務を因数分解すると、たぶんたくさんのタスクや役割がありますが、もしボクが誰かに「マネジメントってどんな仕事ですか?」って聞かれたら「意思決定を促し、指揮系統を整える仕事です。」って答えると思います。組織やプロジェクトにおいて”意思決定”と”指揮系統”の2つのキーワードはとても大事だと思っています。
ボクたちおいかぜが生業にしているクライアントワークって、プロフェッショナルでクオリティの高い制作物/技術/ソリューションを提供するってことは当然あるのですが、ボクたちが頑張るだけでは良い成果は出ません。お客さんにやっていただくこともかなりたくさんあって、例えばデザインや文章の確認・Webサイトの動作確認、もっと手前の話でいうと組織としての上位概念の言語化や整理みたいなことや(上位概念の言語化とかはボクたちの伴走でお手伝いできることもあるけれど)、数多の承認や判断みたいなところはお客さんにやってもらわないとどうしようもないことがあります。
20年以上クライアントワークをやっているといろんなお客さんがいらっしゃって、ボクはたくさんの会社や組織のいろんなマネジメントを見てきている自負はあります。その経験の中で感じた“マネージャーや中間管理的な立場の人が大事にしたほうが良いポイント“、それは“自分の立場を明確にする“ということです。
組織の中だと現場と経営層の間をつなぐ中間管理職、クライアントワークだとお客さんと社内の制作者の間をつなぐ営業とかディレクター、そういう現場と意思決定者をつなぐ立場の人って、その2者を風見鶏的にうろうろしちゃうとみんな迷子になってしまうなぁと思っていて、どちらの立場につくか、向くのが正しいってこととかではなくって、立場をはっきりさせてくれると周りの人が仕事をしやすくなります。
立場が違えば戦うこともあるだろうし立場が同じであれば仲間として動ける。割とシンプルなことだけどできていないシーンや人が多いなと思います。
マネジメントをする立場の人が“自分の立場を明確に”すると”意思決定が促され指揮系統が整う”状態がつくりやすくなる。抽象的な表現だけれど、仕事や物事が円滑に進みやすくなると思っています。
さらに、”風見鶏的にうろうろしちゃう”って書いたのですが、それってマネジメントする人が何か外的なものに左右されている状態なのですが、こういうときにボクたちのステートメントである”だれかのおいかぜになる”というスタンスはとても大事になってきます。ときに物事を円滑に進めようとするあまり、どちらの立場の人の意見も汲み取り過ぎることってあると思います。もちろんとても大事なことではあるけれど、”意見を丁寧に聞くこと”と“自分の立場を明確にする“こととは別の話です。とても大事な切り分けだと思っています。風見鶏的に誰かの風に依ってしまうのではなく、自身が風になる。そして”風”が”おいかぜ”になるとき、つまりは前に何かしらの主体性を持った対象がいることで成り立つ”おいかぜ”になる。”自分の立場を明確にする”ということは”だれかのおいかぜになる”というスタンスが前提条件なのかもしれません。
ボクはおいかぜのみんなに「ボク自身に強い意志を持ってやりたいと思っていることはない」というようなことを時折話します。実現したい未来とか組織の姿はあるけれど、そのプロセスにおける細かいこだわりとかやりたいことって実はあんまりなかったりします。
ボクが株式会社おいかぜの経営で大事にしている唯一のことは、ボクはいまいったいどこ・誰に対しての”おいかぜ”なのか、しかもその先にある目指す未来とかありたい姿を朧げでも見据えているかということです。
風ってかたちがなくて色が無い、そして自由でフレキシブルなところが良いところ、まさにボクの行動原理です。
”だれかのおいかぜになる”って我ながら改めて本当に良い言葉だなって思うと同時に、”マネジメントにおける自分の立場を明確にする“ことって”だれかのおいかぜになる”ってスタンスによってつくれるかもしれないってことを、より多くの人に伝えていきたいなと思う今日この頃です。
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