音楽はボクたちの"おいかぜ"でボクたちは音楽の”おいかぜ”になりたいというおはなし
みなさん音楽は好きですか?
ボクは大好きです。今でも素晴らしい音楽に出会うと嬉しくなるし、旋律の美しさに涙することだってあります。辛いときやしんどいときに音楽に救われることは多々。
最近うちの長女と次女が古いiPhoneを音楽プレイヤーとして、いろんな音楽を聴いています。長男に続いて。8歳と7歳の年子の2人はとっても仲良しで、2人でいろんな音楽を探しては見つけて教え合って、一緒に聴いていたりして、彼女たちの音楽人生はもうすでに始まっているんだな、たぶんこの原体験をベースに色んな音楽と触れ合っていくんだろうなって。音楽ってほんとにいいですよね。
小学生の頃、テレビのヒットチャートの番組がきっかけでJ-POPを聴くようになって、家の近所にできたレンタルCDショップでTM NETWORKをひたすら借りるようになり、誕生日だか中学校の入学祝いだかのプレゼントでSONYのDoDeCaHORNっていうダブルデッキのCDラジカセをゲットしたころから、ボクの音楽人生は始まったような気がします。中学生の頃はアメリカのヒットチャートを賑わすような洋楽を聴いて、中2のときに聴いたGuns N' RosesとAEROSMITHでHR/HM にどハマりして、1人で大阪城ホールにMOTLEY CRUEのライブを観に行くような男の子に仕上がったわけですが。大学生からは、このままではいけないと思い直したのか、SQUALというボクの人生を変えてくれたスノーボードショップの社長・すーさんたちから影響受けながらクラブミュージックやHipHopを中心に聴く日々、それは今も続いているわけです。こういう話って話し出したらキリがないし、人それぞれのミュージックライフがあって、飲みに行ったら話題に事欠かなかったりしますよね。
ボクは楽器の演奏はできません。ギターにちょっとチャレンジしたことはあるんだけれど、まあこれは自分でやれるもんじゃないなと早々に諦めました。なぜか中学生のときにLed ZeppelinのStairway to Heavenをアルトリコーダーかソプラノリコーダーで必死で弾けるように練習したりはしたけれど、特に誰に披露するわけでもなく、今思い出してもいったい何のためにやっていたことなのかよくわかりません。ただやってみたかっただけだったんだと思います。音楽が大好きで、楽器の演奏ができないもんだから、ボクは楽器の演奏ができる人たちをとてもリスペクトしています。
おいかぜにはバンドマンや楽器を演奏する人がとても多くいます。ウェブエンジニアチームなんてバンドマンがわんさかで、来年入ってくる新卒のウェブエンジニアもバンドマンで、もはやこのチームはバンドなんじゃないかってくらいの一体感を感じます。押忍!とかウス!とか、それがバンドマンっぽいのかわからないけれど、そんな感じで声を掛け合うみんなが頼もしい。憧れます。
世の中がこんな状況になる前くらいは音楽好きのおじさんたちでKamasi Washingtonをビルボード大阪まで聴きに行ったり、INO HIDEFUMIを磔磔まで聴きに行ったりしたなぁ。シンプルに良い音楽に酔いしれる時間がとても良くって、Kamasi WashingtonもINO HIDEFUMIもかっこよかった。Robert Glasperの公演が感染拡大の件で中止になったときは、おじさんたちでどんなに悔しがったことか。
ボクのそういう憧れは、おいかぜの仕事やイベントに自然と反映されていると思います。10周年のとき、おいかぜではお世話になった人たちに御礼も兼ねてイベントをしました。スタッフでチェリストの中川裕貴くんをoikazeCUBEに、今をときめくtofubeatsをJAPONICAに招いて演奏してもらいたなぁ。
15周年のときは株式会社nue・サノワタルデザイン事務所・株式会社おいかぜの3社合同でイベントをやって、ENJOY MUSIC CLUBに来てもらって、それはそれは楽しいパーティーをしたわけですが。
そのときどきでボクたちが気になるアーティストをお招きして、こんな楽しいことをしながらみなさんに御礼を言う機会をいただけるなんて、なんと恵まれたことだろうかと、そんな風に思うのですが、20周年はいったい何をしようかと今からワクワクしていたりもします。
仕事でも音楽関係の案件に関わらせていただいています。京都を代表する音楽レーベルbud musicさんとはレーベルサイトをはじめ、所属されているアーティストのウェブサイトをつくらせていただいています。
つい先日、bud musicさんのオフィシャルサイトリニューアルをおいかぜで担当させていただきました。前回のリニューアルも担当させていただいたのですが、今回もお手伝いさせていただいて光栄です。NABOWAやPort Of Notesやyonawoのウェブサイトもおいかぜで担当させていただいてます。
bud musicさんってNABOWA・Port Of Notes・Polarisみたいなボクたちにとってのレジェンドからyonawoみたいな飛ぶ鳥を落とす勢いのニューカマーまで、ほんとに幅広いアーティストを抱えてらっしゃるところがすごい。しかもここ京都からってのは尊敬の気持ちしかありません。
お仕事でお手伝いをさせていただいているとはいえ、ボクたちの気持ちとしては”京都発の音楽レーベルbud musicさんのおいかぜになりたい!”というのが根っこの想い。うちのバンドマンのスタッフたちは、音楽をつくることは夢があることだけれども、いろいろ大変なこともあるってことを知っている。だから”おいかぜになりたい”って素直に思えるはずだし、ボクも音楽が大好きなので、それなりにはわかっているつもりだから、心から応援したいって思います。
音楽が無くたって生きていけるっていう人はいるかもしれないけれど、ボクはそうは思わない。音楽があること、好きな音楽を聴くっていうことは、人生のおいかぜになる。そう思っています。冒頭にも書いたけれど、辛いときやしんどいときに音楽に救われることはあるし、良い音楽を聴くと元気が出て、がんばろう!って思えますよね。
そうやってボクたちの人生を支え続けてきてくれた音楽に対して、やっぱり感謝しているし、おいかぜになりたいって思っています。ボクたちはたまたまbud music さんのお手伝いをさせていただいているけれど、ライブとかイベントに行くとか、Apple Musicで聴くとか7インチを買うとかCDだってLPだってカセットテープだって、いろんな方法でおいかぜになれるんじゃないかなぁって思います。
世の中の大きな流れみたいなものはあるのかもしれないけれど、ボクたち1人1人が”音楽が好き”って気持ちで関わっていけば、より良い方向に向かっていくと信じています。ボクやおいかぜができることって小さなことかもしれないけれど、ボクたちのおいかぜになってくれる音楽、ボクたちがその音楽にまつわるいろいろなことのおいかぜになりたい。
”音楽はボクたちの"おいかぜ"でボクたちは音楽の”おいかぜ”になりたいというおはなし”でした。