女という被害を乗り越えるためのカウンセリング-15

ある日、携帯に留守電が入っていた。番号を見ると父だった。着信拒否にしているが、電話番号は登録したままだ。その場合、着信音はならないが、留守電は残せるようになっていると初めて知った。恐る恐る再生のボタンを押すと、今にも消え入りそうな父の声が聞こえてきた。

ここから先は

6,368字

¥ 200

いただいたサポートは自分が落ち込んだ時に元気が出るものを購入させていただきます。だいたい食べ物になります。