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第六章 年下のバイト現れる
ひょろりと背の高い三〇近い男性が職場に現れた。
ぬぼーとした風貌で
「今日から働く事になった鈴木(仮名)です。」
と言った。
私の職場の人は皆、明るいが鈴木君は覇気がない人だった。以前は本屋さんでバイトをしていたそうだ。私は新しく来た人には結構気を使っている。なんでかというと、自分も初めての職場は緊張するからだ。話しかけられないと凄く辛い。なので、挨拶に加えて本の
第五章 生活保護脱却
生活保護を受けながら働いている場合は収入があったことを役所に伝えなければならない。生活保護費プラスパートの代金をもらうと普通に働いている人より裕福になってしまう。担当の役人に収入があることを伝えた。そして、生活保護費が変わるのを説明するので役所に来るようにと言われた。仕事を休み、役所に行く。給料明細も持って行く。担当の役人は私を前と同じ個室に来るように言った。
役人の説明を聞く。ど
第四章新しくきた人との軋轢
職場に新しい人が来た。その人はボランティアとしてやってきた。四〇代くらいの主婦の人だ。働いてくれるのはありがたい。正直、雇われてからこの職場の人手不足を感じていた。仕事量は多いのだが人が足りない。週に二回来てくれるそうだ。しかし、この人物により私はストレスでおかしくなった。
新しく来たボランティアの佐藤さん(仮名)はパソコンが全くできなかった。差し込み印刷のやり方を教えて欲しいと
第2章 ボランティア
ある日、思い立ち、あるNPO法人に電話をした。そこは出版物を発行しているNPO法人だからだ。私は昔、漫画の編集をしていたので、自分から売り込みの電話をしたのだ。電話をしたが丁寧にお断りされた。仕方がない。健康な新卒の大学生ですら就職難で自殺をする時代だ。私が仕事にありつけるわけがない。私はそれっきり何もアクションを起こさないでいた。 数週間たった時に、そのNPO法人から電話がかかってきた。
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