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~就活セミナーのサクラ騒動から見る~「質問が出にくい」雰囲気を打開するには!?

■就職情報サイト運営企業による“サクラ”行為が発覚

オンラインセミナーの質疑応答コーナーで社員が学生を装っていたことが判明

就活生向けの就職情報サイト「リクナビ」などを運営している株式会社リクルートが、同社の社員が学生を装って質問する“サクラ”行為を繰り返していたことが判明し、大きく報道されました。

詳細としては、リクルート社が大学生対象の就職活動に関するオンラインセミナーの質疑応答コーナーにおいて、同社社員が参加学生を装って質問を投げかけたりしていたことが発覚しました。

本件について同社が社内調査を実施したところ、セミナーはオンライン形式に切り替えた2021年4月から10月まで開催。
就職活動の動向(内定率や求人倍率など)やエントリーシートの書き方などを伝える内容で、学生は無料で参加できるもので、大学からの依頼を受けて実施するケースも。

事前に社内のコミュニケーションツールで打ち合わせをし、質問を書き込む“サクラ”役を決めていたセミナーが少なくとも20件あったことを確認しています。ほかにも、登壇者が手元のスマートフォンで質問し、自らが回答する「一人二役」を演じていたケースも発覚しました。さらに一部では、上司が“サクラ”を仕込むことを指示していたことも判明しています。

◆サイト運営企業は再発防止に努めると釈明

社として謝罪することに

この“サクラ”行為に関して、リクルート社は2023年6月5日、謝罪することになりました。

同社によると、質疑応答のコーナーにおいて参加学生が質問しづらい雰囲気になりがちだったことに対して、質問しやすい雰囲気作りのきっかけとして、「オンラインのイベントは出入りは自由ですか?」「イベントには私服で参加しても良いですか?」といった、過去によせられた代表的な質問を投げかけていたと説明。

同社は「弊社社員が質疑応答の際に参加学生を装って質問を投げかけていたことや、“サクラ”という不適切な表現を社内で用いていたことについて、不誠実な行為であったと大変厳しく受け止めている」とコメント。社内教育や啓発活動を通して、再発防止に努めるとしています。

◆“サクラ”行為への反応

学生の反応は批判や理解を示すなどさまざま

この“サクラ”行為について、このセミナーに参加したことのある学生からは「就職活動に対して大きな不安を抱いているからリクナビを使っていたのに、すごくショック」「サクラとしてなりすまして質問するなどが常態化している点は問題。企業からお金をもらっている立場としてはまずいこと」などのほか、「サクラ行為は確かに学生に対して不誠実ですが、学生側からなかなか質問が出ないことも確かなので、サクラ行為をすることは少しわかります」と一定の理解を示す声も上がっています。

◆就職情報サイト運営企業による行為の問題点

社内において「サクラ」という不適切な表現を用いていた

この就職情報サイト運営企業による行為は、「“サクラ”という不適切な表現を社内で用いていた」点が問題と言えます。

「質問を促す」といったことは以下に記載するケースでも行われますが、そういったアクションをある意味で社内の常用語として「サクラ」と称していたことが、問題視される騒動に発展してしまいました。

■学生だけに限った話ではない「質問が出にくい」状況

ビジネスシーンでも起こる状況

◆“サクラ”騒動の背景には・・・

この“サクラ”騒動の背景には、質問できない大学生の増加があると言われています。

質問ができない大学生ほど、就活で苦戦してしまうという深刻な影響が出てしまうようで、「逆質問が苦痛。何を聞けばよいのかわからない」「逆質問は逆に何を聞けばいいですか?」などの悩みを抱える学生が一定数いるとのことです。

質問できない大学生~リクルート「サクラ」騒動と「無い内定」就活生の背景にあるもの

◆「知らない人が複数名がいる場」では質問が出にくい

「見知らぬ複数名がいる場」

例えば、転職活動の場合は性質上、複数人と一斉に選考を実施することは基本的になく(私自身は何度かありましたが・・・)、質疑応答は選考者1名対求人企業側というケースとなりますが、就職活動では、今回の件のように(オンライン)セミナーなどの大人数が集まる説明会が一般的であり、おのずと質疑応答の多くが、見知らぬ他の選考者が複数名いる場でのやり取りとなります。

この「見知らぬ複数名がいる場」において質問が出にくい、という事象は、学生の就職活動に限らず、ビジネスシーンでも起こります。

◆セミナーや展示会

イベントでよく起こるため現場判断で盛り上げることも

ビジネスシーンでは、例えば自社でセミナーを開催する際、質疑応答の時間に(最初の)質問が出にくかったり、類似したケースとして、展示会に出展する際、出展ブースになかなか来場者の方々が入らないということが挙げられます。

ちなみに、こういったケースの対処として行っていたのは、セミナーであれば社員が過去に開催したセミナーで出た質問を最初のタイミングで登壇者に投げかける、展示会のケースでは来場者のような振る舞いをして社員がブース内の展示物を見るといったことを実際にしていました。

この対処方法は、今回の“サクラ”行為のように組織的に指示があっての行動ではありませんし、事前に打ち合わせをして「タスク」のように実施していたわけではなく、ある種現場の判断で機転を利かせて行っていました

よほどのブランド力のある商品やサービスを取り扱っていたり、知名度や認知度の高い企業であれば、こういった対処をすることもないと思いますが、正直なところ、中小規模の企業においてはキレイごとだけでどうこうできないケースもあります。

そのため、多かれ少なかれ、その場を活気ある雰囲気にするために、客観的に見てグレーなアクションを実施することもあるはずです。
(とはいえ、社内で“サクラ”という不適切な表現を用いて事前に打ち合わせをして、“サクラ”行為を上司が指示するというのは、やはり不誠実です)

■質問が出にくくなりがちなのが「ミーティング」

最も多く出くわすのがミーティングの場面

ビジネスシーンでは「ミーティング」の場面でも「質問(や発言)が出にくい」ということが起こりがちです。

◆ミーティングで「質問が出にくい」理由①

理由の1つ目は「大勢の前だと緊張してしまう」
質問が浮かんでいたとしても、大勢の前だと緊張してしまい、ためらってしまうというケース。

◆ミーティングで「質問が出にくい」理由②

2つ目は「ミーティング内容に対する理解が乏しい」
会議の議題としてあがるテーマについての基礎知識や事前知識がないため、自分の考えや意見を持てずに質問ができないというケース。

◆ミーティングで「質問が出にくい」理由③

3つ目は「質問を否定されることへの不安がある」
「そんな基本的なことも知らないのか?」「そんなことを今質問する?」など、叱責されたり否定されるのではないかと不安に感じて、質問ができないというケース。

これら3つのケース全てに共通する課題として「心理的安全性」が担保されているかどうか、という点です。

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