ビジネスシーンでもよく起こる『代案なき批判』は許容するべき!?
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■政治でもよく見かける『代案なき批判』
マスメディアをみていると、政治家の方々がさまざまな懸案事項について議論をしています。
子育てや高齢者に関する社会福祉の分野から感染症の対応策、近隣国の脅威に対する自国防衛、要人のスキャンダルなどなど。
それらをみていると、『代案なき批判』を見かけます。
「それはよくない!」「そんなことに予算(税金)をかけるな」「それはおかしい、責任をとって辞任しろ!」。
批判への対応の仕方や、批判を受けるプラン自体の良し悪しもありますが、責め立てる側を見ると批判ばかりで対案がほとんど見られません。
政治のシーンで『代案なき批判』というのは、政治家としての仕事を果たしていないように見えます。
良くない悪い、あれはダメこれはダメ、だけなら誰にでも言えます。
本当に良くない・悪いのであれば、「ではどうすべきか」という観点からの生産的な提案もセットでしなければなりません。
そのセットで提案する代案が、政治家への評価につながるからです。
とはいえ「批判が仕事」とも言われる政治の世界なので難しいところではありますが、この『代案なき批判』は政治に限った話ではなく、むしろ我々にとって身近なビジネスシーンでも多く発生します。
■ビジネスの場でもよく起こる『代案なき批判』
規模や性質は異なりますが、ビジネスの場でも『代案なき批判』は発生します。
ビジネスシーンで遭遇する機会が多い例としては、ミーティングが挙げられます。
「(対案はないけども)それは違うんじゃないか」「(何となく)その案件は進めない方が良いんじゃないか」など。
◆ミーティングの本来の目的
本来、ミーティングという議論をする場は、議題に関して議論を交わし、建設的な意見交換を行うことで、議題が抱える課題を解決し、議題を進行することに確証を得ることが目的です。
そのため、ミーティングで議論をかわす際には、議題に関して一定以上理解できる・したうえで、相手の意見を尊重し聞き、それぞれの役割に応じて問題点を指摘し解決させて、議題をゴールさせる姿勢が参加者には求められます。
◆「ただ反対する」主な理由
そんな本来の目的があるなかで『代案なき批判』が起こると、議論が前に進まなくなってしまいます。本質的な意見交換ができず、建設的な議論が滞ってしまいます。
「ただ反対する」理由もさまざまです。
揚げ足をとるのがその人の性格であったり、マウントをとろうと論破してやろうと考えたり、評価されたいという自己中心的な思考が働いたり、はたまた自身の業務量が増えることを避けるために否定する、などが理由として挙げられます。
■『代案なき批判』を許容すべきという意見もありますが・・・
「『代案なき批判』を許容すべき」という意見もあります。
確かに「批判(反対)をするなら代案もセットで」とルール化してしまうと、バイアスとなり発言意欲にブレーキがかかってしまいやすくなるからです。
忖度することなく違和感を感じて反対の意思を示せるということは、心理的な安全性が担保されているということなので、そういった雰囲気の中で、より良い代案(アイデア)に辿り着くチャンスがあるかもしれません。
ですが、誰にとっても有限な時間を消費するミーティングにおいては『代案なき批判』は許容すべきではありません。
ですが、誰にとっても有限な時間を消費するミーティングにおいては『代案なき批判』は許容すべきではありません。
■『代案のある批判』とは?
◆著名なクリエイティブディレクターの見解
クリエイティブディレクター、アートディレクター、グラフィックデザイナーとして有名な佐藤可士和氏は、『代案のある批判』を肯定しています。
打ち合わせの出席者は、「良くしよう」という善意で行動しなければならない。打ち合わせの質を高め、いいアウトプットを生むから。
意見に反対したり否定すること自体は問題はない。しかし、否定「だけ」であれば何も進まない。
だから、否定する・ダメ出しをするなら、部署や立場が違っても「代案」を出すべき。
代案は、相手のアイディアを凌駕するような、相手よりもレベルの高いアイディアを、周りの人が納得するような理由とセットで提案をすべき。
◆事業会社で『代案なき批判』と『無責任な丸投げ』に遭遇した話
自身が事業会社で幾度となく出くわしたケースを紹介します。
この続きに関しては、こちらのページをご覧ください!
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BtoBマーケターより。
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