AIを用いた創作に関する著作権指針
近年、AI技術の発展に伴い、さまざまな分野でその利用が広がっています。このため、クリエーター系の会社などでは、AIを用いた創作活動における著作権に関する社内基準が検討されています。
具体例として、AIを道具として創作に使用した場合、以下の3点を基準として、AIを使用した創作物であっても新規の著作権が発生するとして扱うとの提案がありましたので紹介します。
新規の著作権発生に関する基準:
1. 思想・感情の創作的表現:制作者はAIを利用する際、自らの思想または感情を創作的に表現する目的で操作します。
2. データ入力の透明性:制作者がAIへデータを入力する過程で、他者の著作物を下敷き又は参照物として使用することは避けます。(使用する場合は、その契約を結びます)
3. 選択の主体性:AIによる複数の出力結果の中から、制作者は独自の視点や目的に基づいて選択を行います。また、制作者の裁量により、AIの生成した全ての結果を破棄することも可能です。
こういった指針は、クリエーター系の社内でのAIを用いた創作活動の基準を明確化することを目的としています。更に、時代の法的・技術的変遷を考慮し、このガイドラインは適宜見直し・更新されると思われます。