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自分に期待しすぎるのは美しい毒ではなく、非常に醜い猛毒だ。

丹後海辺を走り、福井の山沿いのホテルを歩き、京都で対談をする。
慌ただしい先週を超えれたと思いきや、明日から東京出張で数日滞在する。
田舎やら都会やらを行き来して、休めるのは道中だけだ。

移動が多いと疲労は溜まるが、思考は捗る。
動くたびに新しい相談が増え、デスクでの時間を占有していく。
時折訪れる空白で虚無のように休み惚ける。
忙しいと休むことが上手になる。

アトリエにこもり、黙々と仕事をする。
会社のことやプロジェクトのアイデア。時間は足りない。限られた時間の中で最大効率で思考を回す。脳みそは疲弊し、その疲れを銭湯の温かいお湯に流す。

サウナから眺めるテレビではコナンが放映されており、
久々にみたなぁと釘付けになる。
不法侵入するわ、犯人と勘違いして怪我をさせるわのてんてこまいな展開。
常連の隣のおじいが「全て犯罪やんけ」と真っ当なことを言う。
それに僕はくすくす笑って「おっしゃるとおりですわ」と返す。

丹後でも、福井でも、サウナをいただいた。
その日の疲れはその日に落とす。これとても大事な考えなのでメモっといてほしい。仕事も疲れも翌日にもっていかない。仕事結構無理だけど。理想はそうだ。

アトリエのキッチンで余った食材でパスタをつくる。
色々材料を刻んだ後にオリーブオイルがないことに気づく。
友達のブランドから買った新しいアウターを着て、コンビニにいそぐ。
今、オリーブオイルって高いんだ。うわ、白菜も高い。
すべてのものが高騰している。飲食店大変だろうなぁ。

パスタをゆがく間、椅子に座って小説を読む。
解剖医の元に届いた自分瓜二つの死体。その真相を追う物語。
医者が書いたミステリーは専門知識がふんだんに織り交ぜられながら違和感なく知識として入ってくる。この作者、とても頭がいいのだなと思う。

隣を見ると次に読むべき本が10冊以上積み上がっている。
今年もたくさん本を読んだ。いっときは小説を読む時間が増えると仕事が退屈な時のバロメーターだったが、今はその感覚が変わって教科書のように読み耽っている。やはり本の情報は分厚く深い。

移動と仕事に追い込みすぎていた反動でふとした瞬間に思考が飛ぶ。
働きすぎは良くないのでスケジュールもあるが、なすがまま自分が自分をほったらかしにする。なんとなく、そんな行為が苦手になると人って自分を追い込んで傷つけてしまうのかもなぁと想像する。

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