「わからないもの」が消えていく世界
渋谷の激安喫煙ホテルから今日の日記をお届けしている。
僕らが仕掛けている404 Not Foundで若手スタッフたちの自主企画「404 NEO文化祭」が開催されていた。
応援見守りおじさんとして、会場の片隅で日本酒飲みながらイベントを眺めるいい夜でした。
大学生たちの頑張りを眺めていると20年前の自分たちのことを思い出した。ant magazineというクリエイター向けのフリーペーパーを仲間たちとともになけなしのお金を叩いて必死の思いで作っていた。わからないことに溢れながらも手探りで作り出した今でいうZINEのようなものは今でも家の片隅に残っている。
あの頃、たくさんの大人たちが僕らをサポートしてくれていた。
本当にたくさんのものをいただいた。知恵も機会も方法も。
昨日、酒を飲みながら若者を眺める眼差しが当時の先輩たちの目線なんだとはたと気づく。
お世話になっていたカフェの姉さんが他のお客さんに対して「この子達、未来だよ!」と言ってくれたことが忘れられない。本当に全く同じ感情に昨夜なったのだからなおのことだ。
今と昔で大きく変わったのはインターネットという空間が同居していることかもしれない。一緒に404をつくった同世代の仲間とライブをつまみに「マジでうまいなぁ」と褒め称える。俺らの時はもっとやけっぱちのヘタクソ初期衝動だったなぁなんて。言葉で伝えるのは難しいけれど、今のリフあの音楽に影響受けてるなとか、楽曲全体がブラックミュージックが土台だな、ご両親の影響やなとか。勝手に想像して打ち上げで答え合わせをする。
若者たちはキラキラと輝いて今あるものを全て吐き出す。
決して完璧ではない。でもそれでいい。それが今できる全てのことだから。完璧なものがほしいんじゃなくて、言い出してしまったやってしまった生まれてしまった1日を賞賛したい。
若者たちの背中を見ながら、大人をしすぎてるのだなと反省をする。
もっとやりたいことをやればいい。踊りたいように踊ればいい。自然と歳を重ねるにつれて、おとなしくなっていく。そんな退屈なことなんてないわなと酔っ払った体をベッドに投げ捨てて就寝。
夢の中でめちゃくちゃ働いていて起きたら何も仕事が片付いていない絶望にいる。ちくしょうめ。
ここから先は
🍺ビールに代わる日記🍺
プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:…
いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。