ネガティブ感情は誰にでもあると認めた上で…
心にネガティブな記憶があると、いつかそれが悪い作用をして、心と体の健康を害する。そのための心を清浄に保つためのヨーガの智慧を前回お伝えしました。
人間はネガティブな感情や思考は忘れにくく、ついそのことばかり考えてしまう傾向にある。
これは進化の過程で恐怖や不安、怒りや非難といったネガティブな感情を抱くことで生命の危険から身を守ってきた結果、脳がそうしたネガティブな感情のほうが重要だと判断するようになったからです。
ネガティブな感情は緊張や疲労感、無気力や自信のなさにつながるので、失敗を恐れず、新しいものに挑戦しようとする気持ちや行動にブレーキをかけてしまいます。(『子育てベスト100』)
また、親は毎日子どもを見るので、良いとこともたくさんあるはずなのに、ネガティブなことの方が見えやすいし、思い出しやすいです。
また人の思考はうつろいやすいです。考えていたことが一旦中断すると、親にとって一番気になっていること、そう子どものことを考えだします。どんなことを考えるかというと大概はネガティブなこと。
そんな時「ヨーガ・スートラ」には、何の意味を持たない「息」に集中しなさい、とある。
ネガティブな感情が全て良くないというわけではない。心がどうにもしんどい時、やるだけのことはやったと思える時には、逃げる、一度手放すことも大事です。
ここで大切なのは、ネガティブを責めることではないと思う。
ネガティブは誰しも持っていると認識した上で、
・自分でどう克服するか
・子どもにどう声かけしてあげられるか
・自分だったらどんな言葉をかけてもらいたいか
を考えられるといい。
『子育てベスト100』には、肩にオウムが乗っていて、そのオウムが自分に語っているように想像する方法を伝えている。
ネガティブなことを言うオウムが、肯定的なことを言い出す。
そして、どんな言葉をかけてくれるオウムがいたらいいかを親子で一緒に考えるのもいいかもしれない。
励ましオウム 「大丈夫!やればできるよ」
リラックスオウム 「よくやってるよ。リラックス、リラックス」
さらに、その出てきた感情を客観的に見れる習慣が身につくといい。自分の心を見つめることができると、かなり成長するだろう。