婚活、良さげな人には爆弾があった。
新しい気持ちで年末年始にマッチングアプリをやっていた。入会ラッシュでたくさんのいいねをもらい、それなりに返してマッチングしたけれど、メッセージが2、3日に1回しか返ってこないとか、話が発展しない（それはこちらも悪いかも）とか、なんだかなぁという気持ちだった。
そんなときある人とマッチングして、体調不良で暇だったので珍しく相手からのメッセージに即レスした。そしたら向こうも体調不良ですぐに返事をくれた。そこからポンポンとやり取りが続いた。
この人をEさんとする。歳は3つ下。（このnoteで出てきていないDさんがいたけれど、会ってすぐタイプじゃないと思い、2時間くらいで解散し、その後のメッセージもお互いなく終了したため省略。）
Eさんは女性の扱いになれている感じで、メッセージが非常に上手だった。何気ない話題でも褒めてくれるし、質問の内容や流れが上手で、自然に恋愛の話に持っていっていた。マチアプではメッセージ二往復目でいつから恋人いないんですか？と聞いてくる人もいて、デリカシーないなぁと思うことが多く、Eさんは人と関わるのうまいなぁ〜と感じていた。
質問は多かったけれど、私の回答に対してちゃんと反応してくれて、会話できる人だなと感じた。やり取りのペースが速かったのと、かなり褒めてくれるのが嬉しくて、マッチングしてから次の日に会ってみたいですね、と言われたのに対して会いたいと返した。体調良くなってから、ということで約束は1週間後になった。
そこから会うまでに毎日メッセージのやり取りをした。会ってないのに、私の思いやりがあるところがタイプだの、かわいいだの、甘い言葉をたくさん言われた。自己肯定感が低い私は当然のごとく浮かれていた。
ただ、会う前に盛り上がりすぎて、いざ会ったときに幻滅されないか心配だった。それに、Eさんも自撮りの写真しかなかったので実物が少し心配だった。ちなみにマチアプ始めて気づいたのは、私は面食いというか、顔が好きじゃないと好きにならないということ。お腹が出てる人とかも友達なら気にならないけれど、恋人にしたいかと言われると悩む。
あとは、かなりよいしょされていたので、これは何かの営業じゃないか？とか、遊び目的か？と少し不安にもなっていた。電話した時にちょっとそういう人っぽい（夜の仕事とか、インターネットで動画投稿してそうなしゃべり方だなと思った。いにしえの、イケカテ主を思い出した）と感じたのもあってかなり身構えていた。
そんなこんなで、いざ会ってみたところ、第一印象は 優しそうで、か弱そうな人 だった。
初めて会った日は、初詣、お昼ご飯、カフェでおしゃべり、としっかり時間を過ごした。初めて会う人は緊張するけれど、そこまで緊張しすぎてないな、リラックスして話せるな、という感じだった。Eさんも同じように感じていたみたいで、私には色々話してしまうな、と言っていたので、嬉しく思っていた。心配していた勧誘的な感じではなかったので心を開いても大丈夫そう、と浅はかに考えていた。
当たり前だけど、他人が本心を話しているかなんて、確かめようがない。私はかなり素直な人間で、言葉を比較的そのまま信じてしまって、少しは疑うことを覚えた方がいいと反省している。
ただ、比較的素直に話をしてはくれてそうで、ギャンブルしていた、というワードはこの日に出てきていた。どのくらいなのか分からなかったけれど、周りにライトな感じで競馬している人はいたので、まあよくあることかなと思っていた。
また会いましょうと言ってその日は平穏に終わった。話していて特に不快な点はないし、ちゃんと働いているし、連絡がマメで疑心暗鬼になることもなさそうだし、褒めてくれるし、こういう人と一緒になれたら幸せになれるかも、なーんて頭の中はお花畑だった。
その後もメッセージをし、次の約束を取り付けた。MBTIはENFJって言われてINFPと相性いい！と浮かれていた。私、幸せになれるかも！と思っていた。もし一緒に住むとしたらこの辺がいいな～なんて、妄想大好きな私は現実を見ずに妄想の中にいた。（ちなみにENFJは仮面で、本当はENTJだった。）
そんな時に、関係が盛り上がる前に知ってほしいことがある、と言われた。今度会った時に話す、と。会うまでにまだ日があって、次の日は仕事で寝る前だったのに一気にテンションが下がり、あらゆる可能性を考えた。次の日は寝不足になってしまい、社会人として何してんだって反省した。
でも確かに、最低ラインのところを確認していなかった。とっさに既婚者じゃないかは聞いたが、違ったので少し安堵していた。あの日勧誘はなかったけれど、宗教関連、マルチやその他お金絡み、借金がある、起業したい、実家に帰ろうとしている、病気や障害などがある、、など。まあいつもの杞憂だろう！なーんて思っていたが、悪い予感って当たってしまうのかもね。
先日、その日が来たので聞いてみると、Eさんは借金まみれだった。
詳細は省くが、養育費とギャンブルのために借りたカードローンがあると。お酒も飲んでいたので笑いながら聞いていたが、私は血の気が引くってこういうことなんだな、と感じていた。
それでいて、近い将来年収1千万円目指している、だの、夢を見ながら生きていたい、だの、子どもを育ててみたい、だの。
借金を知る前は、前向きでいいなぁなんて思っていたけれど、知った後はもう、『計画性なさすぎて絶対関わりたくねぇｗｗｗ』って感情だった。一回目も二回目もご飯をご馳走してもらったが、借金ある人にご飯おごられても全然嬉しくねぇ！とも思った。ギャンブル依存症は克服したとか言ってたけど、ぜｔｔｔｔったいにない。そう簡単には抜け出せない。私の父親もそうだったから。
正直、借金がある人とは一緒にはなれない。Eさんと話して、自分も子どもほしいかもと思い始めたのもあって、どれだけ好きでも結婚できない。もし10年後に出会って本当にただ一緒にいるだけならよかったかもしれない。日々消えたいと思っていても人並みの人生に憧れている私は、まだ他人のせいで人生を閉じたくない。貯金なんて負け、みたいな発言もあって、私が汗水たらして精神を削って貯めたお金を分け合うなんて死んでも無理と思った。
Eさんのことはかなり好きだなと思っていたので、この話を聞いてショックではあった。ただもうぶっ飛んでいたので、こんな絵に描いた壮絶な人生を歩む人もいるんだな、と面白い話は聞けた。なんとなく感じてはいたが家庭環境がよくなかったようで、それはかわいそうだなと思った。明らかに判断能力が欠けている。少なくとも私とはレベルが違う。学歴とか肩書で人を判断したくないけれど、やはり置かれた環境によって判断能力も養われ方が違うのだろうか。
ただ、これを早い段階で話してくれたのはよかった、と思うしかない。私が信頼を得るのがうまい、と前向きに捉えるしかない。あとは、年齢も年齢だしね。過去には相手に黙って付き合ったりもしていたらしい。最低だな。
この2週間強の時間は失ったけれど、相手を責めるつもりもない。ただ浮かれていただけだけど、たくさん自己肯定感が上がる言葉を言ってもらえて幸せな気持ちになった。それは感謝している。家庭環境はいいとは言えないけれど母が真っ当に育ててくれたし、比較的健全な人生を歩み、病みそうになりながらも人の道は外れるまい、と懸命に働いて生きてきた人生に自信を持てた。同時に、私がなぜ恋人ができないのかも分からなくはなった。メンタルは弱いけれど社会的地位はあるよ？顔も中の中くらいだよ？人を疑う力は養うべきだけどね。あとは閉じこもってないで人と関わるようにしないとだね。
浮かれて一度マッチングアプリを全部やめてしまったので、再開できるまであと数日、次の作戦をしっかり練って挑もうと思う。
自分の年齢をはっきり公開していなかったけれど、今30歳です。正直、きついなと気づいた。あと1年でも早ければ見えている景色と余裕は違ったのだろうな。マッチングアプリをあと数か月やって実らなかったら結婚相談所に課金するか、と考えている。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。