ピンチこそ、チャンスだ!!
あれからぼくは
学校を休むことなく
毎日を楽しんでいる
一番うれしかったのは
親友が学校に戻ってきたこと
教室にあるもので基地を作ったり
段ボールで工作をしたり
ほんの時々は勉強をしたり
親友と一緒だと
何をやっても楽しい
どうしようもないくらい
しょうもないことが
めちゃくちゃ楽しい
ぼくの大好きな坂爪さんが言っていた
何をするか、より
誰とするか、が大事だって。
それがどういうことか
ぼくには解った気がする
ぼくは坂爪さんの言葉に
今、激しく同意している
2年以上描いてきた
ぼくのごちゃまぜアート最後の作品
Agape7~ノアの方舟~
大洪水というピンチをチャンスに変え
ノアを信じて方舟に乗ったいのちたちは
受け継がれて今も生き続けている
嘆くばかりで方舟に乗らなかったいのちは
大洪水に飲まれて消えていった
ぼくは思う
ピンチこそ、チャンスだと。
うまくいっているときは
なにも考えなくていい
その波に乗っていけばいい
うまくいかないピンチの時こそ
波に逆らったり
波の穏やかなところを探したり
波を防ぐ方法を考えたり
諦めて流されたり
いろんなことを試行錯誤して
いろんなことを実行するチャンスだ
親友がいない間
ぼくは学校を休むことも考えた
親友がいない学校はつまらない
つまらないから行きたくない
そう思うこともあった
でも
ピンチはまたとないチャンスだ
ぼくは
親友のいないピンチを
担任に愛を贈るチャンスに変えた
担任は別に悪い人じゃない
愛するという大切なことを
忙しい日々で忘れてしまっただけ
ぼくは時々
担任の手を握って
“いつもありがとう”
“おつかれさま”
そんなふうに伝えている
不思議なことだけど
そうすることで
ぼくもとても良い気持ちになれる
人を変えることはできないけど
ぼくを気持ち良くするために
ぼく自身を変えることは
いくらでもできる
そうしたらね
少しずつ少しずつ
担任がやわらかくなってきた
笑顔が見れたり
一緒に基地を作ってくれたり
ぼくの話をきいてくれたり
少しずつ空気がやわらかくなっていく
ああ、愛するっていいなぁって
ピンチをチャンスにできて
ぼくは幸せだなぁって思うんだ
どうしようもなくつらいとき
思い出してほしい
ピンチこそ、チャンスだ!!
このチャンスは二度とは来ない!
って。
うまくいかなくたって
全然いいんだよ