【英語】and/or
今日ご紹介するビジネス英語は、"and/or" という接続詞。
この "and/or" を構成する "and" と "or" という2つの単語は、英語を習ったことのある人なら、誰でもご存知だろう。
そう、"and" は「および」という意味であり、"or" は「または」という意味だ。
今日ご紹介する "and/or" というフレーズは、この "and" と "or" という2つの単語が " / " (スラッシュ)という記号でつながったものだ。
この "and/or" というフレーズは、"A and/or B" という形で使われ、意味は、「AおよびB、あるいは、AまたはBのいずれか」というものだ。
つまり、AとBの両方が該当する場合も、どちらか一方のみが該当する場合も含むという意味だ。
つまり、パターンとしては、①Aだけ、②Bだけ、③AとBの両方、という3つのオプションがあることを示すことになる。
日本語にはこのような言い回しはないので、和訳にはいつも悩む。この "and/or" の和訳としてよく見るものには「Aおよび/またはB」と、スラッシュ記号を含めて訳すものや、「AとBの両方またはいずれか」とするものなどがある。
例文を見てみよう。
この例文では、"and/or"を用いることで、スマートフォンを入手する際の追加オプションとして、保護ケースとスクリーンプロテクターの両方を付けることも、どちらか一方だけを付けることも可能であることを示す。
この文例では、"and/or" を使用することで、違反していない当事者の権利として、契約の解除と、損害賠償請求のどちらか一方だけ、あるいは両方を行うことができることを示す。つまり、①契約解除だけを行い、損害賠償はしない、②契約解除はせず、損害賠償だけをする、③契約も解除し、損害賠償もする、という3種類の権利行使の方法があることを示す。
ビジネス英語でこの "A and/or B" というフレーズが使われるのは、多くの場合は、契約書や規程、仕様書などのフォーマルな文書においてだ。このフレーズに接した場合には、①Aだけ、②Bだけ、③AとBの両方、という3パターンがあるということを覚えておくとよいだろう。
ご参考になれば幸いです!
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