【英語】brainstorm / brainstorming
今日ご紹介する英語フレーズは、"brainstorm" と "brainstorming" (読みは、それぞれ、「ブレインストーム」と「ブレインストーミング」)。
ビジネスにおいては、「ブレインストーミング」と、そのままカタカナで表記して日本語としても使われている。グループで自由にアイデアを出し合うための会議の手法を示す用語だ。略して「ブレスト」ということもある。
このフレーズは広く知られているが、このフレーズの由来についてふと気になって調べてみた。
まずは、オンライン辞書「英辞郎」での "brainstorming" の解説を見てみよう。
続いて、ここで名前の出てきた「Alex Osborn」氏の「英辞郎」での解説を見てみよう。
広告会社の重役のAlex Osborn氏なるビジネスマンが、このフレーズの産みの親であることが分かった。同氏は、どうしてこういう呼び方をしたのだろうか。
この言葉の成り立ちを見てみよう。「brain」と 「storm」「storming」に分けられる。ご存知のとおり、"storm" の意味は「嵐」という名詞が一般的だが、ここでは "~ing" 形となっているので、動詞として用いていることが分かる。
さらに、このフレーズの由来について検索を進めると、「Skymark」という団体(ピッツバーグにあるソフトウェア会社らしい)の英文のウェブサイトがヒットした。ここにAlex Osborn氏が "brainstorm" という造語を生み出したという解説があった。少し引用してみよう。
これを訳すと、
ここでも、"storm" が動詞として用いられていることが分かる。この訳はなかなか難しいが、「攻撃」と訳してみた。以下の「ロングマン現代英英辞典」で 動詞の "storm" の意味を検索すると、以下のような意味がヒットしたからだ。
ということで、"brainstorm" や "brainstorming" というフレーズは、軍隊が武力を用いて突撃する状況に例えて、脳を用いて、複数人が同じ目的に従って、難しい問題点を集中的に攻めて突破する、ことを表現したのだと理解した。
普段何気なく使っている言葉だが、こうして1939年に広告企業で生まれたことが分かった。このように、ビジネスのやり方の変化に伴って、新しい言葉が生まれ、広く長く定着していくというのは興味深い。
ご参考になれば幸いです!
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