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【地域ねこ】



「地域ねこ」と言う言葉が、なぜか凄く好きで。

猫を見るたびに、「あ!地域ねこだ!」と言う癖がついている。

いわゆるただ、「言いたいだけ」だ。

ネットで調べると、「野良猫」と「地域ねこ」は区別されていて、簡単に言うと地域で管理されている猫の事なのだが、管理をしていない者としては、その区別がつかない。


野良猫や野良犬は最近は見かけないけれど、その他にも、リスやハクビシンなど、多くの生き物が隣人として街に暮らしている。

可愛いけれども、問題も起きているので、時に処分の問題も論じられる。


ただ今日はその問題の話では無く、ただほのぼのと思った事を書きたいと思う。



「地域ねこ」っぽい、恐らくそうであろうネコが居る場所がある。

近所のお寺の門の横だ。


いつもそこに行くと2匹くらい猫がいて、近所の誰かから餌をもらったり、写真を撮られたりしている。


私が「地域ねこ」じゃないかと予測する理由は、それらの猫達がとても人に懐いていて、撫でられたりしてもあまり逃げたりしないからだ。


写真も撮られ慣れている様で、伸びをしたり、日向ぼっこをしたり、結構近くまで人が来てスマホのカメラを構えても、リラックスしたまま、写真を撮られるがまま。


【地域ねこ】


私の実家にも「地域ねこ」が昔からいた。

いや、定義としては昔はそういう言葉やコンセプトは無かったのかも知れないが、近所の家何軒かに立ち寄っては、寝床や食べ物をもらって、少しふっくらと太ってのんびりと裏路地を歩いていた。


猫たちは、近所の人達に愛されていて、しばらく姿を見なかったりすると、みんなで心配をする。ふらっと現れたら、「どこに行ってたの?あなた。」などと声をかけられる。


昔はそう言うことは良くあったのか、親戚の家にはいつも何匹かの飼い猫がいて、名前も付いているし、何かあれば病院にも連れて行くが、基本は放し飼いになっているので、普段は外を散歩していたり、日向ぼっこをしていたりする。

お腹が減ると帰って来て「にゃー」と鳴く。

猫撫で声だ。


最近では、国道を渡って餌をもらいにくる猫がいたのだが、ついに歩道橋を使う事を覚えて、安全にこちらにやって来て、安全に帰っていくそうだ。

でもその猫の地域は、国道の向こう側なので、たまに遊びに来ては、歩道橋を使って帰って行くそうだ。

越境する「地域ねこ」。



【地域ねこ】

そんな「地域ねこ」が色々な所に居たらいいと思うのだが、私はそんなに沢山の場所の「地域ねこ」を知らない。きっとそれぞれの地域の近隣の人に愛されていのだろう。


同じ所に余りに多くの「地域ねこ」が同じ地域にいてしまったら、その地域で面倒が見切れなくなってしまうのかも知れない。

それぞれの場所や環境に合わせた数の「地域ねこ」。そんな都合よく行かないが、ふとした時に目にするそんな彼らに癒されている。


その言葉自体はただ言いたいだけな「地域ねこ」だったが、猫は昔から好きだ。

猫や犬だけでなく、たとえば身近な所で言うと鎌倉などでは、街を散策していると、意外と多くの野生のリスを見かける。

恐らくもともと人に飼われていた物が、自然の中で繁殖してしまったのか、または、山にいた物が街に餌を求めて降りてきてしまったのか。

いずれにせよ、ただ可愛いだけで済まない時もあるから心配だ。

題名から数えると、一度後半に「地域ねこ」を「彼ら」と表現したが、そんなこんなで、最後も含め「地域ねこ」と17回かいて満足したので、このくらいで終わりにしようと思う。

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