Sazanami no Oto

こんなご時世だからいろいろ挑戦してみたいです。とりあえず、書き溜めたブログを少しずつUPしつつ、新作も載せてゆきます。日常のふと気になった事、前から不思議に思っていた事、好きなった事などなど。 都内でBARを営む店主の、ひとり語りです。

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こんなご時世だからいろいろ挑戦してみたいです。とりあえず、書き溜めたブログを少しずつUPしつつ、新作も載せてゆきます。日常のふと気になった事、前から不思議に思っていた事、好きなった事などなど。 都内でBARを営む店主の、ひとり語りです。

最近の記事

【シュール・ハウス】

【幸せの部屋】 これは、「部屋」に関してここ何年間かで聞いた、少しシュールでミステリアスなお話を物語風に書き下ろしたものです。人物や場所には多少手を加えつつ、本質的アイデアはあまり変えない様に意識しております。 人の幸せは、人「それぞれ」と言うけれど、それはどういう意味だろう。と、ふと立ち止まる。 「それぞれ」だから定義できないと、議論から逃れて、曖昧化する為の処世術にはして欲しくない。 「それぞれ」つまりは、「個々にある」と言う事で、何処にあるか?それは個々の心の中

    • 【酒場には、ルールは無くても、マナーあり。】

      【酒場には、ルールは無くても、マナーあり。】 この題名は、自分で生成した言葉だと思っておりますが、記憶はよく脳内変換されてしまうので、定かではありません。 先日は、「恋はするものではない!落ちるものだ!」などとシラフでドヤ顔で熱弁したら、「それ江國香織先生の本の帯に書いてありました!」とご指摘。 お客様の計らいで、もしかしたら初めは私発信で、それが帯に載ったのかも知れませんよ。と。(笑) 20年以上前の帯の話。 「酒場には、ルールは無いけど、マナーはある。」 では

      • 【ヒトダカリとサンダル〜猛暑の下で〜】

        あれはもう、30年程前の、今年の様な暑い夏の、横浜。 西口からの通りを越えたビブレ前まえの大きなドブ川。買い物を終えた僕ら4人は、普段には見慣れない、そのドブ川に集まった人集りに、引き寄せられ、除きこんだ。 みんな何を見ているのだろう。既に川沿いと、それを挟む様に300メートルほどの間隔で架けられた2本の橋の周りには、溢れるばかりの人達。僕らは人を掻き分け、何があるのかを探す。 川には、サンダルが1つ浮かんで、ほとんど止まっている様に揺れている。それだけか。 いや、頭

        • 【鰹節の目利きという世界】

          【鰹節の目利きという世界】 お店では、お客様がお酒を飲まれた最後に、コンソメスープをお出ししている。 BARを出た後は歩いて帰るだけの方が多いので、寝る前に少しだけ温かくて塩気のあるものをお出しすると喜ばれる。 日常生活の殆ど、お店の仕込み中もラジオを聴いている私は、多くの情報のきっかけをそこから摂取している。 いつもの様にラジオに耳を傾けていると、「鰹節の目利き」という世界に飛び込んだ女性の体験談と、その世界のお話が流れてきた。元々料理人だった彼女、しかしそのお勤め

          【いつもそこにあるもの】

          8年程前からほとんど毎日通っている八百屋さんがある。 滅多にない事なのだが、私が緊張感が無さすぎるせいか、フルーツを選んだ後に、支払いをしようとして、お金が全く財布に入っていなくて、いわゆるツケ。にして貰う事が、この8年で2回くらいあった。 2月の初めの土曜日に、それをまたやってしまった。お会計は1300円だったが、お金が入っていない財布を開いてガッカリする。70歳過ぎた八百屋さんの店主は、快く次回で良いですよと言ってくれるが、そう言う事を本当はしたくない。 とは言え、

          【いつもそこにあるもの】

          【いってんもの・一点物】

          「一点物は出会いだから。」  悩んだ瞬間に,即決へと変わる言葉が、 僕の背中を蹴っ飛ばす。 これは,年末年始を使って,沖縄のやちむんの工房さんを回っていた時の事だ。 「やちむん」とは、琉球ガラスと共に、沖縄の伝統的な食器で、「焼き物」が「やちむん」となり、そう呼ばれている。昔ながらの柄を描いたり、沖縄の美しい海を1つの陶器に表現したりする。 手作業,手作りなので、形やサイズそれぞれに個性が出るのも魅力の一つで、一度それらに心を奪われると、もう好奇心は止められない。

          【いってんもの・一点物】

          【トイレと水】

          【愛】 人が生きていく為に、決して欠かせない物がある。 それは、 「愛」 だ。 以上。 【ほんとうに】 「愛」 ほんとうにそう思う。 だから世界中の数多の人達が,表現者達が、幾度となく、様々な形で、「愛」、そして「平和」を表現してきた。 それは、音楽であり、絵画であり、書物であり、映画であり。 一度、なぜ? と思った事がある。 ほとんどが、最後は「それ」を表現している? 繰り返し繰り返し、媒体で表現して来た事を。 その「なぜ」は解決した。 どんなに

          【トイレと水】

          【地域ねこ】

          「地域ねこ」と言う言葉が、なぜか凄く好きで。 猫を見るたびに、「あ!地域ねこだ!」と言う癖がついている。 いわゆるただ、「言いたいだけ」だ。 ネットで調べると、「野良猫」と「地域ねこ」は区別されていて、簡単に言うと地域で管理されている猫の事なのだが、管理をしていない者としては、その区別がつかない。 野良猫や野良犬は最近は見かけないけれど、その他にも、リスやハクビシンなど、多くの生き物が隣人として街に暮らしている。 可愛いけれども、問題も起きているので、時に処分の問題

          【地域ねこ】

          【自分カスタマイズ】

          「理想と現実」という言葉がある。 本当はこうだったら良いのになぁ。という「理想」と、 とは言え実際は、、どうなの?という「現実」。 これはまあ、みな多かれ少なかれ、そこに「差」を感じる事はあるだろう。 これとは別に、私はよく「夢と鎖」という例え話をする。 あなたの「夢」はなんですか? と聞いた時に、その多くの答えが、「うまく行けば現実的に出来るかも知れない『夢』。」を語るものだ。 「現実」という「鎖」に絡め取られ、フラットに希望を語れなくなってしまっているのだ。

          【自分カスタマイズ】

          【奇跡の一本松の根展】

          2022年4月2日。 『奇跡の一本松の根』展に行く事が出来ました。 https://www.rinri-jpn.or.jp/news/16815/ 展示期間2023年2月9日まで(予定) 場所は、『紀尾井清堂』 麹町駅から徒歩で5分程の所にある。 約7万本あった高田松原も震災の津波により流失。その中で一本だけ残った『奇跡の一本松』。 希望の象徴として保存整備される事となった。 賛否もある中、国内外からの募金でその費用を賄う事が出来たが、初めての事だらけの挑戦に、技術的

          【奇跡の一本松の根展】

          【主婦業(仮)を終えて】

          note読者の皆様こんにちは。 これは2021.4月に書いたブログです。 2/7〜3月いっぱい。2ヶ月弱。お店は週2回のみの営業で、それ以外の日は憧れだった『主婦業(仮)』をしておりました。 今回はそのお話をしたいと思います。 まず、家事と主婦業は違いました。 『家事』を料理、洗濯、掃除など個々の業務と定義るすと、『主婦業』は『トータルマネージメント・クリエイター』でした(笑)。 『洗濯』と一言でいっても、個々の差が時々に出てきます。ベランダに干したら、床に目が行き

          【主婦業(仮)を終えて】

          【昔は雨が嫌いだった】

          私は、雨が嫌いだった。寒いのも嫌いだった。 子供の頃は、雨も寒いのも嫌いではなかった気がする。雨は雨で、なんか楽しい気持ちになったり、寒い時は、雪が降る事を期待したりした。 雨が嫌いになったのは、セットした髪が、「ペタ。クリン。」となってしまう事が1番の理由だったと思う。 あとは「今日傘もってきてないし。。」だ。 寒さに関しては、1番は夏の暑さとのギャップだった。海が好きで、どんなに暑い夏でも大好きだった。ギラギラと照りつける太陽が大好きで、ついつい裸眼で直視した。

          【昔は雨が嫌いだった】

          【立ち話】

          雨の日に自転車で、向こうから来るカッパを着た男性の横顔がチラッと目に入る。気に留めずにバス停を目指す。 ふと見た顔だった事に気づいて振り返ると、その男性はこちらをまだ、傘の無い鬱陶しい雨を、無数に顔に受けながらこちらを見ていた。 誰だっけ? でも知ってる顔? と思って会釈する。 向こうも納得したように、頷く。 今回のブログはこんなふとした出来事が切っ掛けで書く事になった。 もう閉店してしまったお蕎麦屋さんの出前のバイクのおじさんも、なんとなくの顔見知りで、通りす

          【立ち話】

          【褒め言葉】

          「唯一の欠点は、飲んだら無くなってしまう事ですね。」 そんな「褒め言葉」を言って頂いたことがある。 言い得て妙。 褒めて頂いているのに、思わずクスッと笑って「確かに!」と相槌をうってしまう。 まだ、カウンター越しにパーテーションをしたり、お互いマスクを付けたりしなくて良かった時代の話だ。 「世界一」とか「最高にうまい」は、味の世界では、少し曖昧な表現で、言われたら当然嬉しいものの、絶対的な客観性に少し欠けている。 もちろん主観で評価して頂けたら幸いなのが、世の中の

          【褒め言葉】

          【せっかくだから】

          旅先では、「せっかくだから」という言葉をついつい使ってしまう。 「せっかくだから」は、困難を越えた事や、滅多に得られない機会を大切にするという時に用いられる様だ。 「せっかく京都の金閣寺に来たので、茶室でお抹茶とお茶菓子でも頂きましょう。」と言いながら、暑さのせいもあり、クーラーの効いた茶室でお茶を頂く。 「せっかくだから、こういうところで休まないと。」と私は言う。 京都に来たのは人生で3回目、金閣寺に来たのは2度目だった。 昔、修学旅行で初めてこの地を訪れた時は、

          【せっかくだから】

          こんなご時世だからいろいろ挑戦してみたいです。とりあえず、書き溜めたブログを少しずつUPしつつ、新作も載せてゆきます。日常のふと気になった事、前から不思議に思っていた事、好きなった事などなど。 都内でBARを営む店主の、ひとり語りです。

          こんなご時世だからいろいろ挑戦してみたいです。とりあえず、書き溜めたブログを少しずつUPしつつ、新作も載せてゆきます。日常のふと気になった事、前から不思議に思っていた事、好きなった事などなど。 都内でBARを営む店主の、ひとり語りです。