鬼滅の恋愛学──ナンパ師界隈の有料note買ってる人へ
ナンパ師界隈で、noteを買っている切実なみなさんこんばんは。
あなた方が切実なのはよく分かります。
女子からモテなくて焦る。そんな時期がぼくにもありました。
切実だし、必死なのでしょう。
でも、本当はそんな自分がどんどん嫌いになっているんじゃないですか?
人を道具としてしか見ないような生き方に辟易しちゃってるんじゃないですか?
「ぼくは別に、女遊びがしたいわけでも女のステータスを自慢したいわけでもなく、たった1人ぼくを理解してくれる彼女がいればいいんだ」なんじゃないですか?
そうだとしたら、とっともナンパ界隈の発信内容とは距離を置く意識を持った方がいいでしょう。
なぜなら、ナンパ師界隈の発言のほとんどは、
鬼舞辻無惨のような誘い方なのだから。
急に鬼舞辻無惨の名前が出てびっくりしたかもしれません。
ぼくは「鬼滅の刃」が大好きな現代文講師です。
その昔は、社会学や精神分析学なんかをちょこっと齧りました。
たかだか大学の4年間を勉強しただけで、どこにも研究成果が認められたわけでもないので、
アカデミックな説得力があるわけでも、参考文献があるわけでもありません。
しかし、あなた方ナンパ師界隈から放たれる腐臭には我慢ならないので、この度こういうnoteを書かせていただきました。
題して、「鬼滅の恋愛学──ナンパ師界隈でnote買ってる人へ」です。
この記事は、Twitterでこんなツイートをしてみたことがきっかけで書き始めたnoteです。
いいねをしてくれたら、モチベーションになって、「鬼滅の刃」で読み解く非モテ脱出シリーズをやっていくかもしれません。
もし期待してくれるようでしたら、「スキ❤️」をしてください笑
この記事は、予告なく「鬼滅の刃」の話を引用したり、二村ヒトシさんの「すべてはモテるためである」を前提にして書かれています。
この記事を読んで面白いと思ってくれたら、ぜひ読んでみてください。
甘露寺蜜璃が伊黒小芭内でなければいけなかった理由を考える
ぼくは、ヒットしている漫画は必ず読むようにしています。あのメガヒット漫画「鬼滅の刃」なんか何周も何十周もしています。
なぜなら、流行っている漫画にはそれなりの理由があるからです。
その時、社会のみんなが思っていることを、実現してくれるからです。
つまり、「鬼滅の刃」のメガヒットには、必然的な要因があり、その要因を分析することで、
現代人という膨大で漠然としたかたまりを理解することができます。
つまり、「鬼滅の刃」を読んだら、現代文の気持ちがわかるわけです。
本記事はそんな仮説の上に成り立っています。
まず、ここの甘露寺さんの発言は、けっこー現代の女の子の気持ちを象徴しているように思います。
自分のお母さんの代にはまだ当たり前ではなかった、社会への進出をあたり前のものと受け止めなければならない時代だからです。
大学へ行ったり、カネを稼ぐスキルを必死に勉強したり、キャリアを見越した就職をしなければならないのです。
この点において、ぼくたち男性よりも「やらなければいけない」社会からの要求がたくさんあるのです。
男子は、なにか一つだけ理解できていればよかったりするのですが、
勉強とか、仕事とか、顔がいいとか、性格がいいとか。
何か一つでもできていれば、意外と親は許してくれちゃうものです。
しかし、それに対して一方女子は、
いろんな要求をされます。
「勉強しなさい」「料理もしなさい」「家事もしなさい」「出産しなさい」「育児もしなさい」「キャリアも歩みなさい」「税金を納めなさい」
現代の「自立した女性」の正体は、これだけのことを全部上手にこなしてるスーパーエリートだけです。
甘露寺さんの本当の気持ちは「こんなに大変なのに、殿方からも甘えられたら大変」でパンクしちゃうんです。
だから、甘露寺さんは、
不当に誰かを傷つける人と甘えてくる人には、一切キュンキュンしていません。
自分の考えを持たずに【誰かの意見】にすぐに頼る人には、一切キュンキュンしていません。
ちなみに、甘露寺さんが添い遂げると決めたのは、伊黒さんです。
伊黒さんは、女の人にトラウマがあるとても不器用な人です。
こんな不器用な伊黒さんの言葉は、頼りないけれども、ちょっとぎこちないけれど、甘露寺さんのこころをキュンキュンさせていました。
つまり、伊黒さんは甘露寺さんを口説いたわけですね。
でも、伊黒さんは甘露寺さんとの距離をよくわかっています。
そして、甘露寺さんが持っている独特なメンドウクサさも理解を示しています。
その上で、「俺が誰にも文句を言わせない」と振り絞った男らしさを見せているのです。
甘露寺さんが探していたのは、添い遂げられる殿方です。
でも、自立できちゃっている甘露寺さんは、別に自分で稼げているので、専業主婦になって、楽をできる生き方をしたいわけではありません。
だから、選んだのは伊黒さんなのです。
炭治郎や時透無一郎は、年下過ぎるし、
音柱の宇髄天元には、3人も彼女がいるし、
不死川さんと悲鳴嶼さんは、面倒見が良過ぎるから頼ることになっちゃって逆に負担だし、
冨岡さんはコミュ障だから何考えてるかよく分からないし、
煉獄さんは、恋とかより仕事に燃えまくってるし。
結果として、伊黒さんが選ばれたわけです。
現代の女子の象徴的な存在である甘露寺さんが伊黒さんを選んだ理由がわかりますか?
ここズレてると間違いなくあなたはモテません。
現代の女子は、伊黒さんのような、
しっかり対話ができて
自分をしっかり受け止めてくれて、
それでいて、ちょっとリードしてくれる人 (でも、それがちょっと可愛い)
不器用だけど、誠実で、ちょっとだけ強い伊黒さんみたいな人をどこかで求めているのです。
もちろん、そうじゃない女の子いるでしょうし、
そうじゃない人にとっては、こんなの意味わからない話かもしれませんが、ぼくはそう思うのです。
これはぼくの解釈です。
まずは、身近な甘露寺さんの悩みを聞いて、寄り添える男子を目指す
甘露寺さんに少しキュンとしてもらえる男子を目指しましょう。
これは、甘露寺蜜璃さんにモテるようになれば、あなたはモテる男に認定されるというわけではありません。
甘露寺さんがどんな人で、
甘露寺さんがどんな人を好きになっているかを観察して、分析して言語化する。
そういう習慣を身につけるのです。
そういう習慣をつけて、あなたの好きな人の人生を引き受けるレベルの理解をするのです。
自分の欲望を押し付けたり、
自分の中にある「女」を押し付けているのではなく、その子のその子らしさを認めた上で、
包容してあげる余裕を持ちましょう。
あなたの中で、命を燃やせるものを見つけて、それに全力になってみてください。
それは、趣味でも創作でも仕事でもなんでもいいです。
とにかく全力になれるものを見つけてください。
そして、それを心の底から楽しんでください。
そうすると、幸せな気持ちになります。
承認欲求で、変になったような独特な毒が抜けてくるはずです。
その時、初めて、そんなあなたの魅力に気づいてくれる女の子が現れるはずです。
あなたはその子を大切にしましょう。
そのためには、
あなたには、会話をする力が必要です。
会話して、対話して、じっくり理解し合って、
それで、その中で、彼女に刺さる言葉で「付き合おう」と言ってみたらいいのです。
要するに、
魅力的な何かを心ゆくまで分析してください。
自分の理想の姿を徹底的に考えてください。
そうしないと命が燃やせるものは見つかりません。
それで、あなたに合うようにカスタマイズしながら、無理がない範囲であなたのよさと取り入れながら、ドッキングして、そんな自分を育ててください。そして、あなたの心の中の甘露寺さんに相談してみるのです。
ただ、ここで書いたことは、ほとんど「すべてはモテるため」を読んだ熱心な読者の格闘の痕跡なので、あなたにとっての恋愛とは違った景色になると思います。
ですので、あなたにとっての甘露寺蜜璃を見つけるために、二村ヒトシさんの「すべてはモテるためである」を読みましょう。
その具体的な実践方法は以下の記事で示してあります。合わせてごらんください。
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