カレンダー
小学校だったと思うが「一週間は日曜日から始まる」と教えられた。それまで「月火水木金土日」と言っていたのが間違いだと知らされ、子どもながらにがく然とした。
それから約50年間それを信じてきた。
土日をまとめて「週末」と呼ぶことはおかしいが、慣習だから仕方がないと僕は寛大な態度だった。週の半ばに「来週の日曜」といえば、僕は次の日曜という認識だったが、相手にとって次の日曜は今週末のことで来週の日曜はその次の日曜のことだから話がかみ合わなかった。そういうとき僕は言った。
「一週間は日曜日から始まるんだぞ!カレンダーだって日曜日から始まってるじゃないか!」
日曜日=休日というのは日本の江戸時代にはなかったから、職人に公休日などの概念はなかったはずだし、商店の休みはたとえば「五のつく日」とかになっていたと思う。武士の勤務体系は3勤1休とかになっていたと思う。だから日本に「一週間」の区切りが入ってきたのはわりと新しい(と言っても明治初期だから、もう150年くらい経っているが)。
ロシア民謡の「一週間」は、日曜に市場に行って買物をするところから始まり金曜と土曜は働いていない感じだ。一方、キリスト教ではたしか神様は世界を創り始めてから7日目に休んだというから休日=日曜は7日の最後に来るんじゃないか、と思う。
成り立ちがどうあろうと、現実に即して考えた方が摩擦なく物事が進みそうだから、今年から僕は「月曜始まり派」に鞍替えした(事柄によっては絶対に引かないが)。
そういう目で探すと、けっこう月曜始まりのカレンダーも販売されていた。というか、実用的なカレンダーを買ったのは今年が初めてかもしれない。いろいろ書き込めるタイプのものを買い、拡大コピーしてデスクの前に張ってある。
書き込むスケジュールは基本的にレッズの試合日程。赤はホーム、青はアウェイ、黒は中立、四角はJリーグ、丸はWEリーグ。そして立っているマグネットの赤系は勝利、青系は負け、透明はドロー。サッカーボールは今日。
今日、ようやくJリーグのところに赤を立てられた。しかも5日のWEリーグと並んで連日赤。この方式は去年から始めたもので、去年は途中で赤がなくなって買い足したのだった。
赤、余らせんなよ。