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たまには月を眺めたい【/#039】

年の行事を気にするようになったのは、子どもが生まれてからだ。
それまでは、お正月とかクリスマスくらいだったと思う。
それでも豆まきをしたり、ひな祭りは飾らなくてもちらし寿司を作ったりと、何かやってみるとおもしろい。

さて、9月といえばお月見。
子どもの頃、実家でお月見だからといって何かした記憶はない。
でも、お月見に憧れはあった。
なぜかと記憶をたどると『14ひきのおつきみ』(いわむら かずお先生作)が好きだったからだと思う。

14匹のねずみの家族を描いた絵本シリーズ。絵もお話も大好きで、実家にあった本はすべて私がもらった。
『14ひきのおつきみ』は、14ひきのねずみが大きな木に登り、お月見をするお話。おつきさまは迫力があって美しく、ワクワクする昼間から静かな夜の情景が描かれていた。

やっぱり、お団子は必要かもしれない。
ススキがあると、雰囲気が出るかも。
そんなことを考えていたけど、子どもの頃はとくに何もしなかった。
お月見したいなぁの夢は、後に義母からのお呼ばれで叶うことになる。
義母は行事が好きなのだろう。
いつお邪魔しても、季節感のあるインテリアが飾られている。
お月見も、ミニテーブルを使った祭壇らしきものが設置されていた。
お団子の他にりんごや栗が置いてあり、もちろんススキも飾られている。
わぁ、すごーい!と感動した。

それから、私も毎年お月見をやるようになったかというと、そんなことはない(笑)たまにお団子を食べるくらい。
忘れることも多いし、子どもも興味はなさそうだ。
でも、たまには月を見てぼーっとするのもいいなと思う。
今年の中秋の名月は9月17日。
晴れたら、顔をあげてみよう。

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