子どもが泣いてるときに逆効果な母のメンタル
泣き止んでほしいときに限って泣き止む気配がない。
乳幼児がいる方なら誰もが感じたことあるはずのこの悩み。赤子はこっちの言う事分からないし、思いは通じない。あーもう!!ってなりながらもなんとか泣き止ませようと必死になるしかない・・・
イライラしても無駄だと分かっていても、そう簡単には変えられない。子供が訳も分からず泣き続けているんですから、無理もありません。
でも大人がイライラすることで、子どもにもそれが伝わってもっと不安になって泣くという悪循環に陥ってしまいます。そうならないようにするために、私が普段心がけていることを紹介しようと思います。
そもそもなぜ泣いているのか?を考える
そもそもなぜ泣いているのか。理由は色々あるはずです。お腹すいた、眠い、抱っこしてほしい、などなど・・・。でも大人が思っている以上に、赤ちゃんが泣いている理由はたくさんあるのではないかと思います。
「泣いている」をひとくくりにするのは簡単ですが、赤ちゃん側からしてみればもっと細分化されているのではないでしょうか。私たち大人が勝手に「泣いている」と思い込んでいることでも、赤ちゃんにしてみれば「これを主張したいの!」かもしれないし、「こっちに注目して~」かもしれないし、「ただ叫びたいから大きい声をあげている」かもしれない。
「泣いてる!!抱っこしなきゃ!!」と焦る前に、一度冷静になってみて「この子はなんで今泣いているんだろう?」としっかりわが子と向き合い、分析してみること。これが最初の一手だと思います。
泣いている理由は大人が思うよりたくさんあるという視点を持つだけで、人間観察が楽しくなりますよ。赤ちゃんの立場に立って考えることで、色々な感情を理解することもでき、人付き合いの良い訓練にもなるかも?
泣いている理由に関する詳しい分析に関しては、こちらの記事で書いています。
本当に今すぐ泣き止ませる必要があるのか?を考える
なぜ泣いているのかを考えたうえで、次は本当に今すぐに駆け寄って対応しなければならないのかを考えます。
私いつも思うのですが、私という人間が二人いて、一人は家事とか仕事とかやる専門の私、もう一人はずっと赤子と一緒にいられる私、って感じで役割分担できるなら、泣いたら即抱っこするし、ずっとあやしてあげるし、抱っこで入眠させてあげるし、ずっと添い寝したい。特に二人目が余裕あって可愛すぎるので、これ結構本気で考えたりします。
でもこんなのは夢物語なので、ずっと赤子に付きっ切りというわけにはいきません。泣かれる度にすぐ駆け寄るのは理想だけど、毎回そうしていれば家事も仕事も何も進みません。そしてイライラが溜まる一方。
そこで、私はすぐに泣き止ませる必要はないという発想に至りました。
なぜ「泣き止ませる」必要があるのか?
日本人は特に、近所迷惑だから、とか、外出先だと周りからジロジロ見られるから、などという理由で(真偽のほどは分かりませんが)泣いている=すぐに泣き止ませないといけないという方程式が出来上がっている気がします。
でも、そもそもなぜ「すぐに」泣き止ませる必要があるのか、考えてみたことはありますか?
わたしは、ぶっちゃけすぐに泣き止ませる必要はないと思っています。
だって、別にしばらく泣いてたって死ななくないですか?
こういうこと言うと極論だとか思われるのですが、けっこう本気で思っています。もともと、たとえばちょっとしたピンチの時にも「大丈夫、死にはしない」と考えたりするからだと思います。それを子育てにも置き換えているのかと。子育て最大のポリシーは「死なせないこと」という私です。
このポリシーについてはこの記事でも書いています。
泣いている=「かわいそう」なのか?
もう一つ、私が必要ないと思っている方程式が、泣いている=かわいそうというものです。私があまりにもずっと泣かせるもんだから、「泣いてるのかわいそう~」と言われることがたまにあるのですが、それにも疑問を感じます。それって、大人の「泣いている」に置き換えていませんか?と。
ある程度の年齢になれば、「泣く」という行為の裏にある感情が限定されてきます。悲しい、寂しい、辛い、など。でも、赤ちゃんはこの限りではありません。
大人が勝手に「泣いている」と言っているだけで、言葉を発することができない赤ちゃんは「お腹すいた」も「眠い」も「よくわからない」も「ただ叫んでるだけ」も全部「泣く」という行為で主張しています。お腹すいてるからかわいそう、は分からなくないですが、ただ叫んでるだけなのにそれを「かわいそう」とは思ったりしなくないですか?ただ叫びたいだけならとりあえず叫んどけ!と私なら思います。
泣いている=「かわいそう」の方程式の存在を知ったとき、泣いていたらすぐに抱っこしてあげたくなる心理が分かった気がします。でも、泣くことも赤ちゃんの仕事です。一生懸命仕事しているのに、それを親の勝手な判断で横取りしたり、はたまた仕事する前から仕事をさせないように対策するのって、大人に置き換えたとすると奇妙な話ですよね。
泣いているときの対応
これを踏まえると、泣いたからと言ってすぐに泣き止ませないといけない!と身構える必要がなくなるはずです。この時点で母の心にゆとりが生まれます。
お腹がすいているとき
当然ですが食事を与えます。これはシンプルですが、これも別にすぐに駆け寄る必要はありません。私は、明らかにお腹がすいて泣いているときでも、5~6分くらい泣かせておくこともざらです。自分が今やっているタスクがあるときは、それが一区切りついたところで対応してあげます。待たせているときには、あとどれくらいだから待っててね~という声掛けもできると、親子の信頼関係が高まると思います。
眠くて泣いているとき
これも手が空いていれば抱っこしてあげたりしますが、一人で寝ついてくれたほうが確実に楽なので、ある程度泣かせておいて一人ねんねを応援するスタイルです。どうしても抱っこが必要そうなときには一度抱っこで落ち着かせてあげています。
ねんトレについてもまとめているのでご興味があればぜひ。
家で泣いているとき
これは状況別になりますが、家で泣いているときは別に好きなだけ泣かせておけばいいと思います。食事も与えたしおむつもきれいだししばらく抱っこしたけど泣き止まない、そんな時は一度おいて好きなだけ泣かせてみてください。その間は、「お~仕事熱心でえらいな~」と思ったり。案外気が済んで勝手に泣き止むかもしれません。
外で泣いているとき
室内や公共交通機関など、周りに明らかにちょっと迷惑な状況なら、さすがの私でも泣きやませる努力は(格好だけでも)します。でも、必要以上に焦って「泣きやんでくれ!」と思えば思うほど、逆効果です。子供は泣くものだからしょうがない、と母が構えていればいいんです。
電車で泣きやまなくてうるさいから怒鳴られたとか、そういう話もあるみたいですが、それは一部であって、世の中全体じゃないはず。運悪くそういう人に遭遇してしまったとしても、悔しいし悲しい気持ちになるけど、「相手の気持ちが全く分からないかわいそうな大人がいるもんだ。そっちだってかつては赤子だったくせに」と心の中で呟いて放っておけばいいんです。相手にしないことです。
そういう場面に遭遇したことないのに、ネットのネガティブな情報を鵜吞みにして外では絶対に泣かせないように対策しないと、みたいなのは、私からしてみたらちょっと神経質になりすぎでは?と思います。そういう風に身構えることで子供ももっと不安な気持ちになり、結果的に泣いちゃって逆効果なのではないでしょうか。
泣かせておいたって良い!
そうは言っても何で泣いているのか分からない!そんなときももちろんあります。そんなときは泣かせておけばいいんです!つまり、こっちが泣き止ませるのをあきらめる。「泣きたいから泣いている」というのが泣いている理由なら、気が済むまで泣かせておくのが一番手っ取り早い対応だと思います。
ちなみに私はこのあたりの諦めがめちゃくちゃ早いほうなので、子どももそれを察してかしばらくギャンギャン泣くけどパタッと泣き止んで寝たりします。気が済んだんだな、と思ってそっとしておきます。
「泣いていいんだよ」の声掛け
眠れなくて泣いているときとかで、抱っこしてあげているとき、「早く泣き止んでくれないかな」と思うのは逆効果です。私が実践して一番効果のあったのは、「泣いていいよ~」とひたすら声をかけること。
つまり、泣いているという状況を肯定してあげるのです。逆に、「ダメ」と言われるとついやりたくなってしまいます。これは大人だってそうですよね。こっちが「泣かないで」と思っていると泣いてしまう。泣いているという状態を肯定することで、子どもも自分を認めてもらっているということから、気持ちが落ち着いていくのではないかと思います。
まずは自分のメンタルを落ち着かせる
タイトルにもある「逆効果な母のメンタル」ですが、ここまで読んでくださった勘の良い方ならもうお分かりの通り、「母がイライラして心が落ち着かない状態が子供の泣きを助長させる」と私は考えています。
子供が泣いている、でも私の気持ちもザワザワしている、というときは、泣き止ませることよりもまず自分のメンタルを落ち着かせることを優先させます。
回り道をしている感じもするけど、結果的にこのほうが早く泣き止むし、泣き終わった後の疲労感もないし、一石二鳥です。
それでも泣き止まなくて困る場合は
ストレス感じてませんか?
赤ちゃんはお母さんの気持ちに敏感。そのとき限りではなく、常にストレスを抱えているような状態では、赤ちゃんの心も安定しません。ストレスやイライラの原因とよく向き合って、状況を改善することが最優先です。自分を大事にしてあげてください。
しばらく別室で放置したっていい
色々試したけどもうやだ手放したい、逃げ出したい、という気持ちになるとき。逃げ出しちゃいましょう。子供を別室に置いて、別空間にいることで少しは自分の気持ちも落ち着くはずです。
泣いている赤子を別室に放置するなんてひどい母親、なんて思う人もいるとのことですが、そんなこと言ったら私は年中ひどい母親になっちゃう!(笑)子供と自分のメンタルを安定させるという目的をもってやっているのですから、それも立派な子育てです。
一緒に泣いてストレス発散!
これ、やってるの私だけじゃないって聞いて安心した記憶があります。赤ちゃんが理由もなく泣いているのは、お母さんを泣かせてあげるためだという話も聞きます。なんて言ったって、赤ちゃんはお母さんを助けるために生まれてきたのですから。お母さんが泣きたいけど泣けないときに、きっかけを作ってくれているのでしょうね。大人だってたまには気が済むまで泣いたっていい!
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毎回、書きたいことがありすぎて今回も長くなってしまいました。こんな長々とした文章を最後まで読んでくださった方がいるならめちゃめちゃ励みになります。
これからもよかったらお付き合いのほどお願いします😊
sayu