【野良猫を保護】34歳になるのが嫌だったけどそれどころじゃない話。
1週間ほど前、猫を保護しました。
以前から買い物に行く時によく通っている道に、突然現れるようになった2匹の黒と茶のMIX猫。
1匹は警戒心が強くて離れたところから我々を見ていたのですが、もう1匹は人懐っこく、足元に擦り寄ってきたので、かわいいな…と思っていました。
ある日、22時頃、夫婦で散歩中、またその道を通ると、なんと今度は道路で、人懐っこい猫ちゃんの方だけがうなだれていました。
相当弱ってそうだし、何だか呼吸もおかしい💦
これは放っておいたら車にひかれるし、死ぬ!!! と焦り、持っていた大きめのエコバッグに猫を入れて保護。
急いでうちへ帰り、ご飯とお水をあげて、獣医さんに連絡。動画通話で遠隔治療をしてもらい、明朝、即病院へ連れていくつもりーーー。
…だったのですが、なんと明け方、猫ちゃんが自分で網戸を開けて、逃げてしまったのです。
言い訳をすると、うちはもう1匹マンチカンがいて、野良猫ちゃんは色々な菌を持ってる可能性大なので、伝染ると大変です。野良ちゃんは別の小さな部屋に置いてました。
窓は開けてましたが、網戸は全部屋頑丈なペット用網戸にしてたので、逃げることもないだろうと思っていたのですが、すんなり網戸を開けて逃げてしまい、我々はとても焦り反省しました💦💦(めちゃくちゃ頭の良い子だった…舐めてました…大反省です)
もちろん即探しましたが、その日は見つからず。
そこから、本腰を入れて探し始め、我々は防犯カメラを買い、猫ちゃんが逃げた近くの窓付近に設置。
「まだそんな遠くまで行ってはないだろう」と数々のインターネット記事から予想し、早朝や深夜など、必死で逃げた野良猫を探しました。
驚いたのですが、日頃腰の重すぎる…私の言うことは基本的にハエがブンブン言ってるとしか思っていない夫が、野良猫ちゃんを本当に必死に探していました。
仕事もあるのに、朝4-5時頃、帰宅後すぐ、寝る前の23-24時、仕事の合間にも自転車で探していて、私よりずっと頑張っていた事実にとても驚きました。
その甲斐あったのか、私が毎日、逃げた窓付近に餌を置き、一晩中防犯カメラを見ていたのが功を奏したのか(※毎日違う野良ちゃんがご飯を食べに来てしまっていた…)。
いや、恐らく夫の「執念」とも言うべき捜索力で、野良猫は捜索開始から1週間後、7月12日の深夜、初めて会った場所で、1匹ですやすやと眠っていたのを夫が発見!
夫が即「見つけた!」と電話してきたので、私も猫キャリーを持ってかけつけ、無事に再び保護できた運びとなったのでした。
不思議なことに、最初の保護も、その次の保護も、野良猫ちゃんはほとんど抵抗しませんでした。身体が限界だったのかな。
前回の失敗を反省し、野良猫ちゃんが逃げていた間、我々は大きめの猫用ケージやらトイレやらを買っていたので、今度はそこですごしてもらうことにしました。
😀😀😀
しかし、本当に大変なのはここからでした。
夫により「あずき」と名付けられた推定1-5歳の男の子キャット。
病院に連れていくと「猫エイズキャリア」であることが発覚したのです。
エイズウイルス感染症(FIV)とは、おもに感染猫とのケンカや交尾などから、免疫機能を破壊する「猫免疫不全ウイルス」が体内に入ることで、口内炎、リンパ節の腫れ、慢性鼻炎、体重減少などの症状を引き起こす病気です。発症すると、数カ月〜数年で死に至ることも。
多頭飼いをしている家の場合、1匹が猫エイズに感染すると、ほかの同居猫にも感染が広がる恐れがあります。
(https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=45179)←ねこのきもちWEBMAGAZINEさまからお借りしました。
我々は、何人かの獣医さんに、猫エイズについて、お話を伺いました。
もちと一緒に飼えないこともないようなのですが、喧嘩の流血などで伝染るので、2匹を隔離した環境で飼うこと。お皿、トイレ、おもちゃは分けること。ストレスのない環境で過ごさせること。エイズワクチンを決められた回数、もちの方に何度が打つこと…。
ーーーなどなど、たくさんの決まり事を守り、日々気を配れば、うちで飼うことも可能だということでした。
しかし、獣医さんによって意見は様々で、もちと一緒に飼うのはリスクは絶対あるから、やめた方がいい! とはっきりおっしゃる先生もいました。
でも、もうあずきは我が子です。
どうしても手放したくない。
ましてや、またもやお外にリリースなど絶対に出来ない。どれだけあずきを人間の身勝手で傷つけてしまうんだ…あずきは過酷なお外で暮らしていたのに…と泣きながら思った私は、様々な対策を考えました。
★2階の一番大きな部屋をあずき専用ルームにして、常にペットカメラで見守る(もうつけた)。
★あずきが寝る時と人間が出かける時はケージに入れ、念のため、2階のドアを取り替え、リフォーム業者さんに鍵もつけてもらう。
★猫エイズについてしっかり学び、もちもあずきもこまめに病院に連れていく。
★基本的に私がほぼ家にいて2匹を見守り、急な用事で半日以上家を空ける時は、かかりつけの動物病院にあずきを預ける。
これらのことを反対した獣医さんにお伝えし、あずきやもちに何かあったら、すぐに連絡することもお約束して、あずきは晴れてうちの子になりました。
😀😀😀
あずきは今のところ猫風邪の治療や注射や吸入で、2日に1回病院に連れていかねばならないのですが、家でも病院でも、驚くほど大人しくて良い子です。
よく食べ、よく寝て、とても甘えん坊でお腹も見せてくれます。
私はあずきを再び保護した2日後、「嫌だ嫌だ発狂しそう…」と思っていた「34歳」になったのですが、そんなことがマジでどうでもよくなりました。
仕事もプライベートも、全然思ったような結果が何年も出せていなくて、理想と現実の差がありすぎて、「どうして私は…( ̄▽ ̄;)」と思うことばかりで、歳だけを重ねるのがただひたすらに怖かった。
でも、猫ちゃんが2匹になり、「今絶対に死ぬ訳にはいかない」「私は2匹の猫を幸せにする義務がある」「正直、猫エイズキャリアの多頭飼いは死ぬほどお金がかかる」「稼がなければ」と、心の底から思ったし、年齢を気にする余裕がなくなった…というのが本当のところです。
それに、私はあずきと一緒に行動していた、恐らく兄弟猫を、保護することができていません。めっちゃ痩せてたのに。あずきより痩せてて、ガリガリだったのに。
気になって何度か探しに行ったのですが、ある日を境に全く見かけなくなってしまいました。
あずきが猫エイズキャリアなので、これ以上動物を増やすのは、我が家では絶対に無理です。見殺しにしてしまっているのが現状です。罪悪感半端ない。
これから一生、どんな形であれ、保護猫活動に関わっていけたらな…とも思ったので、まずはお金。しっかり働いて、懐に余裕を持ちたいなとも思いました。
あずきはまだまだこれからどうなるかわからないし、急に具合が悪くなったり、今は大人しいけど、大暴れしたりする日が来ると思います。
その時に、冷静に対応できるような人にならなけらばいけないし、なんて言ったって、命を預かっていることを忘れないようにしたいです。
子のいない人生なのに、猫ちゃん2匹に囲まれ、何だか人生、予想外。わからないものです。
かわいいかわいい我が子2匹を守るため、お母ちゃん頑張ります。
↑全身虫の卵だらけだったので、病院でサマーカットにされたあずきちゃん。
ぶさかわだけど、角度によっては、ロシアンブルーに見えないこともないです。(←親バカ)
もち様は相変わらず王様です。かわいいです。
では長々と失礼しました。
また猫日記、書きます(*ΦωΦ*)
さゆ