「もし独身のままだったらさ…」/寂しさにつけ込んだ鬼ババア
子育てがあまりに忙しいので、夫に、
「あなた独身のままやったら、今頃、お金も自分のためだけに使えてさ、時間も好きに使えてさ、友達とも好きなだけ会えてさ、楽しかったんじゃない?」
と聞きました。
日頃死ぬほど夫の悪口を言う私ですが、夫はずっと、ろくに働かない嫁(私)と、子供2人と、猫ちゃん3匹を養い続けています。
私が家のすぐそばで、捨てられていたきーちゃん🐱を拾って来た時、「また猫増やして!!😡 」と怒りながらも、何だかんだ受け入れて世話をしているし、良いご飯をあげているし、必死で時間のやりくりをしながら、家事も子育てもしている。
旅行や飲み歩きが大好きな人だから、独身でいた方が、自由も多くて楽しかったんじゃないだろうか…? と、私は半ば本気で思って尋ねてみたのです。
ーーそうしたら、
「うーーん。この長い人生、俺は一人でサバイブする自信がないんよね…。大変だけど、その大変さに救われているところもあるというか…。ていうか、こんな寂しがり屋だから、何度振られてもしつこくしつこく言い寄って来て、結婚迫ってきて、離れた距離に住んでたのに、いつの間にか同棲始めたあなたと一緒にいるんやろ💢 そもそも今の時代だとあなたのやってきたことは立派な犯罪で…」
ーーと、いつの間にか私に対する説教が始まったので会話を打ち切りましたが、前半部分はそうなんや…と意外に思いました。
長い人生(短いかもしれんけど)、一人だとどうしても寂しさを感じてしまう瞬間がある。
子供2人と猫ちゃん3匹がいると、寝れないし、無限にお金はかかるけれど、その大変さや責任の重さにも救われているなんて、そう思って子育て(猫ちゃんの世話も)していたなんて、知らなかったし、そうやって考えられるところは素敵やなあ…と感じたのです。
まあ…私は、その優しさや寂しがりの部分につけ込んだ鬼ババアというところでしょうか…( ̄▽ ̄;)
一人で生きられない人だったから、死ぬほど面倒で感情的にしか生きられない、ろくに稼がない私を受け入れた。
そうしたらそこに、猫3匹と子供が2人やってきた。
夫の人生で、私と出会ったことは、確実に負債となっただろうけど、子供と猫には癒されているかな…そうだといいな…と、少しだけ思った私でした。
さゆ
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