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アニメーター交流会・医療相談(1)

風邪?アレルギー性鼻炎・花粉症? 
(Q)どこを受診したら
よいの?(A)一押しは耳鼻科

「昨日から風邪気味ですけど、でも元気なんですぐ直りますか?」「風邪だと思うんですけど、熱は無いんですけど、ちょっとだるダルくて・・・」

医療相談というより、アニメーター交流会に医者がいるからちょっと話してみた、という感じで「そういえば・・・」という会話で一番多かったのがこれでした。

症状を伺うと、鼻水、ちょっと咳、頭痛、何となく熱っぽい、頭がぼーっとする、すっきりしない。

考えられるのは アレルギー性鼻炎・花粉症>>風邪>>≒インフルエンザ
ネット検索ではアレルギー性鼻炎・花粉症・風邪・インフルエンザの違いが表になって出ていますが、それを見て市販薬を買うより、症状が出たらまずは受診しましょう。検査をしないと分かりません。。。
原因によって治療法が全く違います。 

受診で、まず耳鼻科をお勧めするのは、耳鼻科の先生は鼻の粘膜を見てアレルギーがあるかどうか分かるから。アレルギー持ちの患者さんの症状を抑える薬を上手に使って下さいます。

季節の変わり目に必ず体調が悪くなる方は耳鼻科・内科で血液を採ってアレルギー検査をすると良いと思います。
花粉が飛ぶ時期と代表的な植物                           冬~春(11月-4月)スギ 春(3月-5月)ヒノキ            初夏~夏(5月-7月)カモガヤ (初秋~秋)8月-10月 ヨモギ・ブタクサ

また最近ではmp2.5などの影響もあり、皮膚症状・粘膜症状などが同時に出てくる方もいらっしゃいます。具体的には皮膚のかゆみ、じんましん、むくみ、赤くなる、湿疹など。粘膜症状としては眼の充血、眼のまわりのかゆみ、涙目など。口や喉は口の中や唇や舌の違和感やのどが締め付けられる感じ等。これらもアレルギー症状ですので受診の際は例えば眼がかゆい事を医師に伝えると、目薬を一緒に処方していただけるかもしれません。

まずは症状がひどくなる前の受診をお勧めいたします。

どうぞお大事に。

ここからはお時間のある方・ご興味のある方だけお読みください。

実際の医療現場で検査をしないと診断できなかった症例です。

症例1:鼻水と37.5~37.8℃位の微熱、風邪かな?と思いながらもインフルエンザが流行していた事もあり、念のため検査をすると、なんとインフルエンザB(+)・・インフルエンザ治療薬処方しました。。

症例2:急激な寒気と全身の関節痛、顔は真赤で、眼も充血。また酷い頭痛もあり、辛くて体を支える事が出来ず横になっても鼻閉(鼻づまり)のため呼吸が十分にできず、あえぐような苦しい息。意識が朦朧としてしまい、呼びかけると目を開いてこちらを見るけれど返事もできず、すぐに閉眼。熱は38℃とそれほど高くもないけれど、意識が悪いのは要注意。インフルエンザ脳症といった死に至る重篤な状態も考慮しながらインフルエンザ検査。結果はA型(-)B型(-)・・・アレルギー性鼻炎を中心としたアレルギー症状でした。抗アレルギー薬を中心に処方を行い内服していただいたところ3日目には回復して体育会系の練習もバリバリできる状態となりました。

#アニメーター交流会 #医療相談 #アレルギー性鼻炎 #花粉症  

#相談内容への回答





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