見出し画像

食事制限をすすめない理由

栄養素にこだわると「木を見て森を見ず」状態になるという話。

食事制限は太りやすくなる

私たちが食事からとった糖質は、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯えられます。グリコーゲンには水分を保つ性質があるので、糖質の摂取量を減らすとグリコーゲンが減って水分が排出され、すぐに体重が減るので糖質制限が流行りました。

残念ながら「糖質を減らす」となると、ごはんを減らすことを真っ先に考える方が多いです。過去の私もそうでしたが、糖質制限で体調を崩した人、リバウンドしてしまった人を何人もみてきたこともあり、おすすめしていません。

しかも、主食を摂らずに「甘いもの」を摂る人が多く、長時間座って過ごすライフスタイルの人にはリスクが大きすぎます。血糖値の浮き沈みが激しくなり、間食がやめられなくなり、空腹でイライラしやすくなるからです。

糖質は脳のエネルギーになるため、必須の栄養素ですが「甘いもの」を摂取すると、血糖値が急上昇してしまうため、たんぱく質や食物繊維と一緒に取ることがベスト。
白米を炊くときは、もち麦や雑穀を混ぜて炊くのもおすすめですが、まずは主食以外に多く摂っている糖質、ジュースなどの甘いものを減らす方が先です!

また、摂取カロリーを極端に減らすと【熱を作る力】が弱くなり、体が冷えやすくなります。その結果血行が悪くなり、内臓の働きが低下し、代謝が悪くなります。体は体温を保ち、内臓を守るために、体脂肪を蓄えようとするので、太りやすい体になってしまうのです。

食べる時間を変えるだけでやせる

つらい食事制限をしなくても、食べる時間を見直すだけでお通じなど体調が良くなる方もいらっしゃいます。

朝食を食べないと前日の夕食から次の食事までの時間が空くため、昼食時に急激な血糖値の変化が起こりやすく、肥満やメタボリックシンドローム、2型糖尿病などのリスクにつながります。

脂肪合成を促進するタンパク質「BMAL1(ビーマルワン)」は、午後10時から午前2時に増殖のピークを迎えるといわれているため、夕食は午後9時までに済ませるのが理想的。

また「朝食の時間から10~12時間以内に夕食を摂った方が、体重や高血圧、悪玉コレステロールの数値がより低下した」という研究もあります。もしあなたが午前8時に朝食を摂る場合、午後6時~8時までには夕食を済ませるとよいでしょう。

とはいえ、このように規則正しい時間で食事をすることが難しい人も多いでしょう。夕食が午後9時以降になってしまう場合は、午後5時前後に分食をとり、夕食は軽めに済ませるのもおすすめです。

私は会社員時代、帰りが遅くなる日は夕食でおむすびをいただき、夜はタンパク質やビタミン、ミネラルが摂れる主菜(肉や魚)と副菜(野菜、きのこ類、海藻など)を中心に食べていました。

調味料を変えるだけでもやせる

「カロリーオフ」「糖質オフ」「高たんぱく」「低脂肪」とうたわれる加工食品はおいしく感じられるように塩や砂糖、人工甘味料などの食品添加物が多く使われていることが多いです。

ステビアなどの甘味料に使われている「エリスリトール」は血液の凝固を誘発させる作用があり血栓や脳卒中、心臓発作や死亡リスク増大との関係を指摘されています。人工甘味料は腸内環境を乱し、味覚も乱します。

今まで濃い味の外食、コンビニ食品、インスタント食品、レトルト食品、スーパーのお惣菜、冷凍食品に頼っていた方は難しいと感じるかもしれません。

しかし、そんな方こそ調味料に気を配り、加工食品を控えるだけで味覚が変わり、自然にやせていきます。
調味料についてはこちらが参考になると思います↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?