同人でもなんでもやれるうちにやった方がいい
私はトータルで20年近く2次創作で文章を書いている。
途中生活の変化で書いていない時期どころかオタ抜けすらしていたが結局出戻ってきて10年経ってしまった。
その時に面白いと思ったものにのめり込むタイプの人間な私はあちこちに足を突っ込み身動きが取れなくなる。
しかしそれが快感となってるちょっとおかしな人種なのだ。
本当はVtuberである私のnoteで書くことではないかもしれないがどうしてもどこかに書き残しておきたかったので許してほしい。
今も細々ではあるが書いているもののこのご時世でイベントの予定が全く立たず、デッドライン症候群な私は締切がないと全く書けないし本を出せないという状況だ。
もういい加減何とかしろと奮起してもすぐにやる気をなくすの繰り返し。
そんな時にTwitterで流れてきた作品に感銘を受けた。
「同人女の感情」
かなり話題になりましたが、おけパ島さんより私は自分が書いているからか書き手のキャラ、とりわけこのたまきさんにとても共感した。
今はたまたま人口の多いカプにいるけどそもそもがマイナーカプにはまってしまう悲しい運命を背負っている。
それが前のジャンルではまあ顕著だったわけなのだがそれでも書きたいものを書くということは最後までできたと思う。
そう言い切れるのも自分の頑張りの集大成というものを書きあげられたからだと思う。
そもそも、絵が壊滅的に書けない自分が同人活動をどうしてもしたいからと文章を書き始めた。
正直文才なんてものは全くなく、ただただ必死に文章を打つ。情景や描写を書けば文字が増えると言われても三人称で書くのが苦手。端的に物事を考えてしまう脳みそはどんどん物語の余白を削いでしまうのを必死に削りカスを拾って書いた。
それでもよくて5000文字。多くても7000文字がやっとだった。
多少少なくてもシリーズで何本も書けば本に出来るかもしれない。そんなことをうっすら考えていた。
そんな時に性癖がっつり影響を受けた漫画のパロディという形で勢いだけで書きあげた。
テーマがSMという特殊性癖の代表格なわけだがとりわけ私は緊縛が好きだ。
そこにテーマを絞り原作ジャンルから遠く離れた話を書いたわけだが思いのほかの楽しくなってしまった。
それから毎イベントごとに無料配布のペーパーとしてそのシリーズを書き上げた。
そのジャンルはまあいろいろあって即売会が出来ない時期があって(もうここでわかる人にはわかるだろうけど)大変だったけどそれでも何とか書き続けた。
結果、25000文字の本になった。あまりの嬉しさに新書サイズにしてカバーを付けてタイトルを箔押しにした。
値段はそこそこだったが本当に満足だった。
感想も頂けた。本当に嬉しく何度も感想を読んだ。
時期的には原作が終わり、アニメが終わって供給がなくなっている頃で私はもうこのジャンルでの活動は終わりにしようと決めた。
それから5年経った。
私はその本を含めそのジャンルの本をBOOTHで通頒している。
必死になって作った本を捨てられず、少しだけ通頒という名目で残していた。
先日、件の本の注文が入った。しかもブーストという上乗せ金額設定でもう一冊分上乗せで。
私は目を疑った。何度も見返したけど事実だった。
こんなにも月日が経った作品を欲しいと思ってくださる方がいる。
そしてその本に価値を見出してくださったことが本当に本当に嬉しかった。
価値を見出すのは相手次第だけどそれが伝わるとこんなにもやる気が出るものなのだと実感した。
こんなご時世だからみんなしんどいと思うけど好きなことはやった方がいい!
文章を書いてみる。ボイスを録ってみる。なんでもいいと思うし、何なら推しに「好きです」の一言を伝えるだけでもいい。
少しでも前に進めばきっと縁は繋がると思うから。
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