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音の旅通信 第1号 ── リサイタルシリーズ「音の旅」について


 音楽のことは、歌曲の和訳を作っていく以外にはnoteではあまり書かないようにしようと考えていました。

 でも、書くことも歌うことも自分にとって同じことであるなら、歌うことについてもうちょっと書く分量を増やしてもいいんじゃないかしら。そんな風に思えるようになりました。

 この「音の旅通信」では、リサイタルシリーズ「音の旅」について……だけでなく、自分自身の音楽観とかをすこしずつ掘り下げていけたら嬉しいです。ゆるりとお見守りいただければ幸いです。




オペラからリサイタルへ──人生の転換点


 さまざまなことがあり、音楽活動の軸をオペラ出演からリサイタル活動へと移しました。

 ピアニストさんと二人で音楽を深めていく、リサイタル活動。いまはそれに深い心地よさを感じています。

 ありがたいことに、駒込の音楽サロンであるソフィアザール・サロンさんで定期的にリサイタルシリーズを持たせていただけることとなりました。心より深く感謝申し上げます。

 無理のない、身の丈に合った形で音楽活動を続けていけることは、自分にとっても大きな喜びです。ピアニストさんとも相談しながら、2028年までの予定をざっくりと組むことができました。

 ドイツ歌曲、そしてこれまでの人生で長く勉強してきたイタリア近代歌曲の演奏機会を考えております。とても楽しみです。

 静かに人生の転換点を迎えております。それは、とても心地よいものです。


茶室でのもてなしのように


 サロンでのリサイタルでの心持ちは、茶室でのもてなしのようでありたいと心掛けています。小さな空間だからこそ、隅々まで目と心を配り、集まってくださった皆様方と心和むひとときをご一緒したい。そう願っています。

 お茶の先生である伯父夫妻の影響で、長いこと、茶道を続けてきました。途中で、それが義務のようになってつらい時期も長くありましたが、最近ようやくそうしたつらい時期を抜け出しつつあります。とはいえ、大勢での茶会はつらくなってしまうのですが……。

 さまざまな感情を持ち合わせていますが、茶室での時間はとても好きです。また、もてなしの心もとても好きです。

 伯父と伯母から受け継いだ茶道の心を、これからは音楽活動に引き継いでいきたいと願います。


リサイタルシリーズ「音の旅」について


 リサイタルシリーズ「音の旅」は、信頼の置けるピアニストの方々と深めていく音楽の旅です。

 ピアニストの方にお願いして、ご一緒に演奏したいとおもっていただけるプログラムを組んでいただいています。自分の引き出しの中にはなかった選曲で組んでいただけるのがとても新鮮で、いつも楽しく思っております。

 「音の旅」、第1回目はピアニストの蓜島啓介さんとご一緒させていただきました。

 公演前には、蓜島さんのインタビューも掲載いたしました。

 また、演奏する作品の和訳も一日に一篇ずつ公開していきました。



 終演後には、録音をYouTubeに掲載いたしました。



 こうした作業のひとつひとつがとても楽しく、取り組んでいても嬉しいひとときでした。


 次回は12/1(日)、ピアニストの守山薫さんとご一緒させていただきます。



 今回は、ブラームスの《四つの厳粛な歌》を軸に、シューベルトとブラームスの重厚な作品に取り組みます。

 また、作品紹介を兼ねて和訳にも取り組んでまいります。おそらく、10月からすこしずつ公開していくかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 和訳のついた作品紹介、今回はこうしたサムネイルで公開してまいります。



 このサムネイルがあがってきたら、準備が始まったんだな……と思っていただけたら幸いです。


  ご興味のあるかたは、こちらのフォームからお問い合わせになっていただければ嬉しく存じます。


 すこしずつ、12月に向けての準備も深めています。皆様方と穏やかな音楽の時間をご一緒できますことを、心より願っております。






 



 

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