北三日月町のコンビニ裏の駐輪場にひっそり佇む、チャイ屋台「トマリギ」。真夜中から夜明け前まで営業しています。
そこに集まる生きづらさを抱える人々のドラマを描く連作短編集。
月曜日に更新したり、しなかったりするミニマガジン「ちいさなくらし」です。
創作大賞2024、大事に読んでいきたい作品です。感想もゆっくり書いていきたいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。
世界の歌劇場で活躍してきた舞台美術家・澤松時子。いつしか彼女は〈マダム〉というシンプルな尊称で呼ばれるようになっていた。そんなマダムは、一通の依頼メールを受けて悩んでいた──。「駒込珈琲物語」と「わたしのトリスタン」を結ぶ、スピンオフ。
駒込を舞台にしたちいさな物語。
駒込に引っ越しを決めた堀口栞は、マンション「へーヴェ駒込」の大家でもある世界で活躍した舞台美術家・澤松時子と偶然に出会う。
時子が折々に語る言葉、そして駒込のマスコットともいえるしゃべる三毛猫・ゴメスとの出会いを通じて、栞の心は徐々に柔らかく開かれていく──。
2020年「駒込を楽しみ隊」連載作を再編集しました。