誕生日と命日
今日は、亡き父の誕生日で祖父の命日です。
そう、父の誕生日に祖父はお空に旅立ちました。
旅立ったばかりの祖父を見ながら、
父は「今日、僕の誕生日なのに…」と
つぶやきました。
わたしはなんて言葉をかけていいかわからず、
「うん、そうだね」としか言えませんでした。
それから数年後、こんな話を聞きました。
親が子どもの誕生日に亡くなるのは、
決してその子に意地悪をしたいわけではない。
また一つ歳を重ねたのを見届けて、
安心して旅立つのです。
もっと早く知りたかったな。
あの日この話をしてあげられたなら、
父の気持ちも少しは違っただろうか…と思いました。
毎年、6月3日は、
このことを思い出します。