ストーリーは遍在する
たぶんいま私はこういうことを目指して仕事しているんだと思う(細部はちょっと違うかも)、ということをマーケティング理論に落とし込んだ人の記事に出会った。
-「なぜか競争から抜けだす」企業の特徴とは?企業戦略へのストーリーの活用法
情報を出すことは単なるイメージづくりやアピールになるだけじゃなく、もっと人の行動を変えたり組織の能力の底上げをする力を持っている。ということを、仕事で目指しながら自分にも信じ込ませている。
大学時代、ビジネスの世界など何も知らない若造なのに、商学部にいたゆえに、マーケティング戦略と組織の関係やら、マーケティングコミュニケーションの枠組みやら、実践の前に概念を頭の中に作られた。各論より大枠から知りたいほうなので助かったけれど、何も分かってはいなかったと思う。分かっていないのを当時も分かっていたのが、最低限の救いだ。
文中にもある内田和成先生のマーケティング戦略のプレゼミも取っていた。教材は前の週の日経のコピーとかで、まだ理論になっていない、それぞれのケースの生っぽさ、いびつさに戸惑った。当時、エイチ・アイ・エスが台頭してJTBに迫っていくトレンドを、各社の戦略から分析したりしていた。自分のレポートのできは悪かったけど、とても面白い授業だった。
10年経ってこうして、ビジネスマンが実践した経験を理論にできた文章を読むと、商学の分野で社会人が復学する有意義さが身にしみてわかりしみじみしてる。私はもう学生はやらないけど。
理論にする面白さも小泉眞人先生のチームで教わったし、実戦の尊さは新卒入社後に某社のプラクティカルすぎる社風から叩き込まれた。でも小泉先生見てたら自分の理論認められるための実戦がかなり厳しいし、また世の中で食べていく上では実戦のチャンスの方が多い。
私はとにかく実戦の経験を少しずつ積み上げることを選び、紆余曲折ありながら今ここにいるんだな。と確認した次第。
会社員が向いてるわけでもない。どうしてもこの職種を極めたいというのも少し違う。うまくはなりたいけど。公務員もアカデミックも違った。
今は充実してるけど、たまに、どうしてここにいるのか分からなくなる。分からないからやらない!というナイーブさはさすがにかなり捨ててきたにしても、たまに確認は必要な年ごろ。
(ちなみにそういう時には関ジャニの曲が効く。ぜひ試してほしい。「応答セヨ」「涙の答え」「ふりむくわけにはいかないぜ」「生きろ」あたり。)
ちなみに音楽はNils Frahmもちあきなおみもイエモンも空間現代も同等に好き。その振れ幅にしびれても好き。それぞれ好きになった経緯とか語れそうだけど、今日はもう疲れた。ぜひ聴いてみてください。
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