Sayo

好きなもの…梨、コーヒー、アート、音楽、映画、日本語、白ワイン、ビール、ピスタチオ、アイスクリームサンド

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マガジン

  • 日々の一瞥

    日記と雑記

  • 芸術と仕事

    アートには技術を含む。ワークにはエネルギーを含む。

最近の記事

過去の話

ポエムです。 会社は男の人のものだと思っていた。仕事を最後決めるのは男の人で、それによって上に立つようになっていくのは男の人で、男の人同士の関係で物事は決まっていって、それは邪魔しないほうが身のためだと思っていた。そういうことは学校のクラスやサークルで学んだ。 仕事はできるだけ責任が少ない、あるいは2番目以降あたりのものを率先して選んでいた。そうじゃないと、相手方の男の人が強く出てきて、女じゃ話にならんと言った時、自分だけでは収拾がつかないからだ。社内で男の人がふてくされ

    • 禁薰食の日々

      すごく久しぶりにスープストックトーキョーに行きました。インテリアから何からとにかく素敵ファストフード店、私も大好きなのですが、このお店、玉ねぎが大好きみたいで、意外なところにたっぷり入っているのです。カレーは言わずもがな、アジアン系も、お粥系も、味噌ベースの和風系にも普通に入ってたりします。 玉ねぎを避けて生きている私は、お店の前で、週替わりだというメニューを凝視しては、安心して食べられそうなスープを探し出したり諦めて立ち去ったりしていました。 先日、美味しそうなシチューを

      • 雑学王と盛夏

        最近野菜を多く摂るようにしたら、代謝が上がった気がする。とは言え外出もしないので夏なのに日焼けもせず、時々自分でも驚くくらい肌が生白い。古くなった皮膚や細胞を排出してばかりの場合、生産性が高いと言えるのだろうかとぼんやりと考える。 子どもの頃の夏の思い出。暑い8月の日曜の昼下がり(東京の最高気温は32度止まりだった)、母が5人分くらい茹でたそうめんを家族3人で平らげ、消化以外は何もしたくない気分になった頃、つけっぱなしのテレビではクイズ番組「アタック25」が始まる。 一般

        • しぶそばについて

          渋谷駅というか旧東急東横にある名店「しぶそば」が9/13で閉店します。 大学時代、横浜でのボイトレの先生宅から4限の授業に向かう途中、遅いランチによく食べていました。駅の立ちそばにしては歯ごたえと香りの高い冷やしそば、つゆの甘さ、わさびの辛味。つゆを服に跳ねかしたら、大学でみっともない思いをするという恐怖と、悠長に食べると遅刻するジレンマ、今でも食べるたびに思い出します。 時は流れて今の会社に面談に行った帰りにも、緊張がほぐれた解放感とお昼時の空腹感から、吸い込まれるよう

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        記事

          好きに生きよう

          2020年1月12日しるす 新しい年が来て2020年です。今年の個人的なテーマは「心理的安全性」です。一昨年は「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」、昨年はたぶん「自律」(たぶんというのは後出しで、しかも結果的には未達)でした。こうして並べるとマネジメントの人みたいなテーマ続きですが、自分という厄介な相棒のマネジメントに手を焼いています。本年もよろしくお願いいたします。 男性の育休取得義務化を国家公務員から進めるとか、中小企業も残業規制化と

          好きに生きよう

          変わるのは社会、正社員至上主義を変えるのは正社員

          正社員であることのメリットを自覚して、働き方を選んできました。独身で女性で、家族構成や必要な所得から逆算した結果です。でも合間に非正規で働いたこともあるので、どちらの立場も分かるつもりです。非正規雇用の立場の弱さ、理不尽さ、正規雇用への流動性の無さは異常です。そしてその人たちの仕事が今現在の社会を支えています。非正規の仕事の経験や蓄えた実力が、正当に評価されて賃金や昇進に、本人の望む待遇につながるべきでしょう。 また、正社員であっても、自身の健康状態や結婚出産介護その他の事

          変わるのは社会、正社員至上主義を変えるのは正社員

          サチオピアコーヒーすげえ

          サチオピアコーヒーに行きました。京王井の頭線新代田駅近くに、ほぼ月一回ペースで週末に開店するコーヒー店で、店主の平岡さんはコーヒールンバというお笑いコンビで活躍されています。 これまで3回行ったのですが、毎回各要素のレベルが高くて驚くので、感想を箇条書きにします。 ・普通のコーヒーが美味しい。 期間限定の豆1種類と、レギュラーの豆が2種類ぐらいがだいたい常時飲めるのですが、どれも雑味が一切なく美味しい。あと大体、カップになみなみ入ってる。 ・ラテが美味しい。 甘めの頼ん

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          あいちトリエンナーレ2019の感想または支配可能な国をつくること

          あいちトリエンナーレには会期中に行きたいと思っていた。が、まさかの全国紙の一面で展示の一部中止が報じられる事態に、また、それ以前に、国際芸術祭という舞台においてあらゆる国民(の芸術を享受する権利)が侮辱される事態となったので、一刻も早く見に行かねばと思っていた。 しかし、私にゆるされた時間はせいぜい土日の2日間。火が熱く燃え盛っている時に行けば、見たいものが騒動に隠れ、見られない可能性もある。私には現地で無駄にする時間はない。行程のリサーチとプラン、そして事態の様子見に1週

          あいちトリエンナーレ2019の感想または支配可能な国をつくること

          2番手、生き残る

          2018年10月20日しるす 先日、世界一高価なジンを飲ませていただきました。ウイスキーなどと違って一般的にジンは寝かさないそうですが、9ヶ月ものは香水にしたい良い香りだった。というか、コム・デ・ギャルソンの香水に似ていた気もする。26ヶ月ものは樽の香りがかなり移っててウイスキーみたいでしたが、それが世界で一番高価なジンなんだそうです。でも私は9ヶ月ものの方が好き。なんにせよ、今週は飲みすぎました。 「屑は無価値なようでも火を起こして燃やせる、カスになったらいよいよ本当に

          2番手、生き残る

          ストーリーは遍在する

          たぶんいま私はこういうことを目指して仕事しているんだと思う(細部はちょっと違うかも)、ということをマーケティング理論に落とし込んだ人の記事に出会った。 -「なぜか競争から抜けだす」企業の特徴とは?企業戦略へのストーリーの活用法 情報を出すことは単なるイメージづくりやアピールになるだけじゃなく、もっと人の行動を変えたり組織の能力の底上げをする力を持っている。ということを、仕事で目指しながら自分にも信じ込ませている。 大学時代、ビジネスの世界など何も知らない若造なのに、商学部

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          夜と欲望

          夜型人間だ。夜起きていたい理由は、世界を自分のものにしたいからだ。 夜中になら他の人はほとんど寝付いて、その隙に私が自分の欲望を叶えやすいと考えているから。 夜と欲望は相性が良い。昼の間に世界となじんだ自分は、世界の魅力と自分の欲望に目がくらみ、また自分のものにならない世界そして思い通りにならない現実での摩擦に疲れ、夜には思うさま夢を描けるようになっている。 夢は欲望の変形だが、夢が欲望を引っ張ることもある。 調子良く夢を描きすぎて欲望が走り、寝られなくなることもある。夢を

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          なりたい姿をイメージする

          あるいは結果をイメージする。 例えば朝、出勤途中に、近い将来自分が何かをできるようになっている姿を。 あるいは夜、就寝前に、組織がひとつ成長した状況を、なるべく具体的に。思い描く。 朝、「きょう一日機嫌よく働く。そのためには何が必要?」と自分に問いかけて実行するだけでもいい。 自分を引き上げるのは、けっきょく自分。 朝が苦手でぼんやりしていることが多くて、毎朝一回は床に倒れ込みたくなってる私から言わせれば、1日の始まりに自分で自分を引き上げるのは本当にしんどいけれど。。

          なりたい姿をイメージする

          別の岸から湖畔を眺める

          今までいた場所から水際に沿ってちょっと歩いて、寄せてもらえる小屋を見つけて滞在してみる。目に映るのは変わらない湖面、そしてその向こうに今までと少し違った対岸の水辺の風景。生活は変わらず、朝起きて顔を洗って、薪を拾って火を燃やし、ご飯を食べて寝る、そのくり返し。 今までは対岸に、適度な密度で広葉樹の茂る森が見えていたが、今はその隣の小さな町が見える。そこでは人々が家族とともに生きており、日々の必要なものは店で手に入る。レジャーも町なかにあり、隣にある森をかえりみる人は多くない

          別の岸から湖畔を眺める

          シェアリングエコノミー脳になっていた

          もう10月も半ば。「色々すっ飛ばしてはやく今年の紅白見たい」と言ったら、「テレビ買わないと見られないよ」と友人に言われた。そう私の自宅にはテレビがない。でもテレビなんてどこにでもあるから私が買わなくても余裕で見れるじゃん。実家、近所の定食屋、スポーツバー、時間差でよければTVerもあるし。新聞は銀行の待合に、雑誌は美容室に、まあどちらも図書館行けば大抵あるよね。 宇多田ヒカルも村上春樹も吉野家もブラックタピオカティーも、人気のあるものはどこにでもあるし誰かが買うから、私が買

          シェアリングエコノミー脳になっていた

          私の特殊な事情

          9月は私にとって特別な月だ。自分の誕生日で始まり、妹の命日と秋の彼岸が来る。好きな夏が終わり、苦手な冬の気配がどんどん近づく。 妹は生後50日で亡くなった。9歳のとき2人姉妹で生きていく夢を見た私は、10歳で急に一人っ子の現実に逆戻りした。妹が生きていたらどうなっていただろうと、子どもの頃は何年かおきに想像していたけど、大人になってしなくなった。 だから、誰かが親になる報せを聞くたびに私が祈るのは、子が健康に生まれ、健康に大きくなってほしいということだけだったりする。今

          私の特殊な事情

          おげんさんの時代

          藤井隆が他人事と思えなくて好き(それはムーミンやワイヤーフォックステリアを放っておけないのと同じ理由)なので、「おげんさんといっしょ」第2弾の評判を見かけて、テレビを持ってないのに見たくてたまらず、放映翌日にわざわざ検索して見た。 藤井隆扮する隆子(たかしこ)の「ナンダカンダ」歌唱は、イントロの「嵐の素顔」アドリブへの対応から髪の振り乱しかた、終盤の叫び(謝辞)まで素晴らしかった。 他のキャストもみな音楽的・コメディセンスが高く、生放送で観客を楽しませるものだった。 た

          おげんさんの時代