派遣バイトで姫プ
派遣バイトをかれこれ1年半くらいしている。理由はごく単純で好きな時に働いて、好きな時休めるから。地元を離れ一人暮らしをしている私は夏休みも年末年始も春休みもちゃんと実家に帰って、猫に会い、家族、友達や彼氏に会いたい。これが普通のバイトだとなかなか厳しい。「バイトがあるから夏休み帰れない」という友達もいる。残念ながら私にそれは耐えられないのだ。
派遣バイトでは色んなことを経験した。イベントの案内や引越し業者の下請け、学校の備品取り替え、箱詰め、検品等。1番珍しいのは競馬場の受付かもしれない。馬主さんや偉い方が来ると「おかえりなさい」と言い、払い戻し金に雄叫びをあげる人を見た。そして家族でただ馬を見に来たり、女の子二人で来ている人もいて競馬場=おじさん、というイメージをなかなかにぶち壊された。とは言ったものの、派遣バイトでいちばん多いのは引越し業者の下請けである。仕事内容は簡単に言うと机や椅子や棚等部屋の中にあるものを廃棄として全部出したあと、新しい机や椅子を搬入しレイアウト通りに部屋を作る、と言った感じ。大きな棚やデカめの机は重いし、私にはとても持てない。そう思っていると「大丈夫!俺やるからこっちやって貰っていいかな?」と声をかけられ、めちゃ楽な仕事が回ってくる。そう、私は派遣バイトで姫プされている。完全にオタサーの姫。女性が珍しいというのもあるけれど、大抵こんな感じ。なので重たいものを持つことも無く、エレベーター前で運んできた荷物を下ろし(台車に載っているので私でも運べる)、パソコン等軽いものを運ぶ。ここでポイントなのは「助かります!ありがとうございます!」と元気に言うこと。母はよく「バイトは元気に挨拶してハキハキしてれば失敗しても大丈夫」と言っていたが、まさにその通りり。流石は母。
派遣バイトなので毎回行く場所が違う。朝早くに家を出ることも多い。普通のバイトだったらこんな早起きしなくていいのにな~と思うこともあるけれど、夏休みフルで休めるのだからこれくらい受け入れなくてはバチが当たるだろう。でも私は派遣先に向かうために乗ったことない路線に乗ったり行ったことない駅に降り立つのがまぁまぁ好き。「あぁ私の知らない土地でも色んな人が普通に生きているんだな」と思う。
ですが、今日はバイトを休んで映画を見に行こうと思います。個人的にとても気が滅入ることがあったのです、、。こんなことで休めるなんてバイトの特権ですから。今のうちに休もう休もう。