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怒りの奥にあるもの(ワクチン問題研究会発足会見をNVC的観点から見る)

新型コロナウイルスワクチン接種後の長期体調不良に悩む人たちを救済しようと、医師や学識者の有志が設立した「ワクチン問題研究会」。
7日に行われた記者会見ワクチン問題研究会発足会見をネットで見ました。

印象的だったのは、福島理事が怒りに満ちた言葉でワクチンに関する情報やデータとともに、変わらない現実への嘆きやジャーナリストの在り方に対して発言していたことです。

福島先生「いったい何が起こっているのか。ワクチン問題をタブーにしようとしているわけですよ。もうハッキリ言って犯罪組織じゃないの?何人殺せばすむんだということですよ。」

わたしの中にわき出た感情は、これから遅延性の副反応もはじまり、どんな問題が浮き彫りになってくるのだろうという危惧。
ワクチンを6回打っている両親の心配などでした。

感情の奥にある願いに焦点を当てると、自分や身の回りにいる人に健康でいてほしいという思いや、健康は自分の内側から守っていきたいという信念が湧きました。


念のためお伝えしておくと、願いはそれぞれなので、ワクチンを打たない選択をしている自分が正しいとは思っていません。

ワクチンを打たないことで、わたしのように安心が守られている人もいれば、ワクチンを打つことで安心が守られている人もいます。


だけど、もっとたくさんの視点で情報を得て、本当に自分が大事にしたいところから選択してほしい。
もう一段深いニーズは自己選択や、自分の免疫力や身体を信じたいという自己信頼なのだと感じました。


目の前で起きている出来事(怒声が響く記者会見)に対して、「やっぱりワクチンはダメなんだ」や「福島先生って素晴らしい人」もしくは「福島先生って感情的な人」というジャッジ。
「ワクチンを打たない選択をしたわたしは正しい」など、どちらが正しくてどちらが間違っているかという視点になりやすいのですが、正しさを突き詰めると意見が違う人との間に亀裂や断絶がおこります。

NVC的観点で見るとき、視点を内側に戻して自分が何を感じているか(感情)、本当にほしいものはなにか(ニーズ)を考えることで、誰かや自分を非難するのではなく行きたい方向へ向かう指針になります。


自分のニーズに自覚的になると、相手のニーズに寄り添えるようになっていきます。

福島先生の怒りの奥にあるものはなんだろう。
後半は、そんな視点で会見を見ていました。

福島先生「だからわたしの子どもも、わたしの兄妹も唯一ひとりだけだ…聞いたのは。それ見て分かるでしょう。」
「ワクチンを打つなとわめく必要なんてないんだ。結論なんてハッキリしているんだ。(結論が)出る前からハッキリしているんだけど誰も言うことをきかない…。」

福島先生の残念さ、無念さ、無力感がヒシヒシと伝わってきました。
本当は大事な人を守りたかった。目の前の人を安全に導きたい。
悼み、その奥にある愛。

そして自分ができることをすると決めたパワーや自己実現が伝わってきました。

だからこそ、強い怒りの声なんだ…。

そう感じたら、“怒鳴る人は嫌い。もっと冷静に伝えてほしい”という感情や願いを手放すことができました。


どんな会見だったのか気になる方がいらっしゃいましたら、見てみて下さい。


たくさんの情報や選択が転がる社会のなかを歩いていくために必要なのは、自分が自分の声を聞けることと、自分を信じられること

相手をジャッジしたり、正しさを求める自分に気づいたら、立ち止まって自分の声に耳を傾ける時間をもちませんか。


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