さみしい夜

さっき　
娘を
怒鳴り散らしてしまった

そのうえ
力いっぱいひっぱって
玄関で「出て行け！」と

すごい剣幕だった
自分でも
びっくりした

ほんの些細なことで　
怒りが
爆発した

もちろん後味が悪く　
娘に　ごめんと
すまない気持ちでいっぱい

でも
それ以上に　
私を苦しめるものがある

そんなとき　いつも　
パートナーの対応に
寂しくなるのだ

私に
とんでもない母親であるかのような
視線を向け

はれものに
さわるかのように　
私を避け

そして　娘に　
必要以上に
優しくする

私が
ひとりぽっちになるように　
仕向けるのだ

ま　
人はみな　
ひとりぽっちだから

いまさら　
なにをいっても
はじまらないのだが

しかし　やはりこんな夜は
こころから　
さみしいな　と思う