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ビジネス会話改造論11~カタカナ語再び

『月刊機械技術』連載中のコラム。雑誌では、ページの都合で元原稿が少し短くなっています。ここでは、雑誌の了解を得た上で元原稿をUPします。
今回は8月号(第11回「カタカナ語再び」)。途中まで無料で読めますよ(定期購読マガジンの方は全部読めます)。

現在出ている9月号には、次のコラム(第12回「ビジネス反対言葉」)が載っています。書店で手に入ります。読んでいただけると嬉しい。

では、8月号掲載コラムの元原稿をどうぞ。

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ビジネス会話改造論 
11(カタカナ語再び)

ディズニーアニメ『アナと雪の女王』は、映画も主題歌も大ヒットしたから多くの日本人が知っている。♪レリゴ~…だ。
この映画の原題は『Frozen』。カタカナにすれば『フローズン』だ。日本でも「フローズンヨーグルト」とか「フリーズ」「フリーザー」なんて言葉は馴染みがある。とはいえ、
「今度の映画のタイトルは『フローズン』です」
と言われたら、
「冷凍倉庫に閉じ込められる話?」
となるかもしれない。『アナと雪の女王』ならば、
「アナという女の子と雪の女王が出てくるんだな」
と、わかりやすいのだ。

同じくディズニーアニメ『塔の上のラプンツェル』の原題は『Tangled』。カタカナで『タングルド』。意味は「もつれる、からまる」。ラプンツェルの長い髪の毛のことを言っているんだろうが、これは日本人には馴染みがないカタカナだ。
「今度の映画のタイトルは『タングルド』です」
と言われたら、
「???…ホラー映画?」
あるいは、
「少数民族の話?」
ではないだろうか。これまた、『塔の上のラプンツェル』ならば、
「塔の上にラプンツェルてのがいるんだな」
と、わかりやすい。もっとも、
「ラプンツェルって何? お菓子の名前か?」
とは思うかもしれないが(それはプレッツェルだ!)。

わかりにくいカタカナ語は、日本語に言い換えた方が意味が通じる。ところがビジネス界では、その逆のケースがあるのだ。なぜか?

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